imec、コンパクトなレンズフリーデジタル顕微鏡を紹介

February, 19, 2016, San Francisco--SPIE フォトニクスウエスト(Photonics West 2016)でimecは、マイクロメートルの解像度、大きな視野でライブイメージングできるレンズフリー顕微鏡のデモを行う。imecのオンチップレンズフリー顕微鏡は、生命科学やバイオテクノロジーのツールに組み込むことができ、ラベルフリー細胞モニタリング、自動細胞培養、自動高スループット顕微鏡など多数のアプリケーションをターゲットにしている。
　従来の光学顕微鏡と比べて、レンズフリーデジタル顕微鏡は、顕微画像の取得と可視化のための、高価で大きな光学レンズコンポーネントが不要になっている。レンズフリーデジタル顕微鏡では、画像はCMOSイメージセンサが取得し、ソフトウエアを使ってデジタル的に再構成される。imecのレンズフリー顕微鏡は、従来の光学顕微鏡に匹敵するマイクロメートルスケールの精度を特徴としている。遥かに小型で安価ではあるが、imecのマイクロ顕微鏡はワンショットでより大きな視野を捉え、サンプル処理時間を短縮することができる。レンズフリー顕微鏡は、生きた細胞や組織などの新しいアプリケーションに道を開くものである。
　「imecのレンズフリーイメージングソリューションは現在、すぐに使える完全デモキット評価システムが提供可能になっている。これに含まれるのは、光源、イメージセンサ、制御および読み出しエレクトロニクスとソフトウエアインタフェース。企業は独自のアプリケーションで試すことができる。ハードウエアやソフトウエアの微調整、および正確なアプリケーション仕様に向けたシステムのカスタマイズはimecのエンジニアがサポートする」とimec統合ビジョンシステム事業開発マネージャ、Jerome Baron氏はコメントしている。