January, 14, 2016, Adelaide--新開発のファイバオプティックセンサを用いることで体外受精(IVF)プロセスの初期段階胎児モニタリングプロセスが、容易になる。同センサは、溶液の過酸化水素とpHを同時に計測することができる。論文はSensors誌に掲載されている。
この種のものでは初めてのセンサは、一本の光ファイバで構成されており、その先端は反応性蛍光塗料で官能化されている。
アデレード大学、ナノスケールバイオフォトニクスセンタ(CNBP)研究者、論文の筆頭著者、Malcolm Purdeyによると、そのセンサは広範な生物学的アプリケーションで利用可能であるが、特にIVF産業に適している。
「胎児による過酸化水素の調整されていない生成、pHレベルの変動は胎児のストレスを示しており、胎児の発達に影響を与える」とPurdeyは指摘している。
「われわれの最先端のセンサは、完全非侵襲の一本の光ファイバでできている。胎児のすぐそばに置いて、胎児の発達を阻害することがなく、IVFプロセスの重要な段階をモニタすることができる」。
「現在の臨床検査は視覚に基づいたものでしかない。最近のプロトタイプセンサでさえ、多数のファイバ、ディテクタ、光源を連結する必要がある。われわれのデュアルセンサは、単一の技術により、多数の胎児パラメータを客観的にモニタすることができる。生命の初期段階、ここで進行している動的なプロセスをよりよく理解することができる」。
同氏によると、そのセンサのアプリケーションは潜在的に幅広い。
「過酸化水素は細胞ストレス、病気の可能性を示す指標である。将来、われわれのセンサは体内で使用され、血管疾患の証拠を見つけるために動脈の細胞を調べる。またガン検出にも使える」と同氏はコメントしている。