Business/Market 詳細

3Dプリンティング医療デバイス市場、2020年までの予測

September, 17, 2015, Dallas--マーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)は、「3Dプリンティング医療デバイス市場、2020年までの世界予測」を発表した。
 同レポートによると、世界の3Dプランティング医療デバイスこ市場は、2015-2020年にCAGR 25.3%で成長し、2020年には21億3000万ドルに達する見込だ。
 コンポーネントベースでは、世界の3Dプリンティング医療デバイス市場は、3Dプリンティング装置、材料、サービス&ソフトウエアに分けられている。3Dプリンティング装置市場は、さらに3Dプリンタ、3Dバイオプリンタに分けられる。一方、材料は、プラスチック(熱可塑性プラスチック、感光性樹脂)、金属、金属合金粉末、生体材料、その他(セラミック、ナイロン、紙およびワックス)に分けられる。
 技術ベースでは、世界の3Dプリンティング医療デバイス市場は、5つのセグメントに分けられている。電子ビーム溶解(EBM)、レーザビーム溶解(LBM)、光重合、液滴付着(DD)つまり押し出し技術、3Dプリンティング(3DP)/接着。LBMセグメントは、さらに直接金属レーザ焼結(DMLS)、選択的レーザ溶解(SLM)、選択的レーザ焼結(SLS)、レーザCUSINGにカテゴライズされている。同様に、光重合セグメントは、デジタルライト処理(DLP)、ステレオリソグラフィ(光造形法)、2光子重合に分けられる。DDセグメントもさらに低温蒸着法(LDM)、多相ジェット固化(MJS)、溶融堆積モデリング(FDM)に分けられる。
 この市場の成長を牽引する多くの要因がある。3Dプリンティングの継続的な技術の進歩、新しい3Dプリンティング技術やアプリケーション開発に対する投資、3Dプリントされた臓器やインプラントの普及拡大。さらに、臓器移植需要の増加、市場シェア拡大を目的とした強力なM&A、重要特許の期間満了が、世界の3Dプリンティング医療デバイス市場における既存プレイヤ、新規参入者に成長機会を与えている。一方、3Dプリントされた製品、3Dプリントされた臓器の承認に対する厳しい規制プロセスが、世界の市場におけるエンドユーザの数を制限している。
 2015年現在で、北米が世界3Dプリンティング医療デバイス市場で最大シェアをとっており、それにヨーロッパが続いている。しかし、APAC市場は2015-2020年の期間に最高CAGRで成長すると予測されている。多くの要素がAPACにおける3Dプリンティング医療デバイス市場の成長を促進する。ヘルスケア業界の3Dプリンティングアプリケーション強化のための政府助成の増加、研究やトレーニングセンタの確率、会議やイベントを通して3Dプリンティングに対する認識の拡大が、APAC地域で3Dプリンティング医療デバイス市場の成長を促している。とは言え、技術を備えた専門家の不足、3Dプリンティングシステムの高コストがアジアの開発途上国では需要の制限要因となっている。