フローサイトメトリ市場規模、2030年に92億8000万ドル

November, 30, 2022, San Francisco--Grand View Researchのレポートによると、世界のフローサイトメトリ市場規模は、予測期間にCAGR 7.07%成長で゜2030年に92億8000万ドルに達する見込である。
　技術進歩が、改善された新たな分析ツールを導入しつつある。これには、診療現場(POC)向けのマイクロ流体フローサイトメトリの開発が含まれる。さらに、ガン、免疫不全や感染病の有病率増加が産業の成長を後押ししている。加えて、バイオ医薬品、ライフサイエンス、バイオテクノロジーの研究活動への増え続けるR&D投資が、フローサイトメトリ機器の高需要につながっている。近年、最重要点は、POCテスト向け可搬マイクロ流体フローサイトメトリ機器の開発だった。

多数の生体サンプルの特性計測では、マイクロ流体とフローサイトメトリは調和して有用なツールになる。例えば、複数のマイクロ流体と微小化ディテクタの使いやすさにより、マイクロチップベースのサイトメータの作製が可能になった。光流体サイトメータ、イメージングサイトメータ、インピーダンスサイトメータなど。コスト効果が優れた、可搬、コンパクトなマイクロ流体フローサイトメトリ機器の開発は、有益である。それらはアジア&アフリカなど発展途上経済では手頃な価格であり、POCテストアプリケーションの急成長を可能にしている。さらに、蛍光染料の改善、学術研究設定向けベンチトップサイトメータの実用性向上が産業の成長原動力となる見込である。

マルチカラーフローサイトメトリにおける開発が、新薬開発活動で同技術の採用を促進している。例えば、2020年1月DxFLEX, CE-IVD、13色臨床用フローサイトメトリシステムは、ヨーロッパでBeckman Coulter Life Sciencesが市場に投入した。同様に、複数のパラメタの同時評価による容易な細胞分析は、委託研究目的で、そのような機器の利用を拡大している。COVID-19パンデミックも、この分野の新製品発売から分かるように、技術のイノベーションに拍車をかけた。例えば、2021年7月、Metropolis Healthcare LtdはCoviRisk–TBNKを発売した。

フローサイトメトリ市場レポートのハイライト
・計測製品セグメントが、2021年に最大シェア。技術進歩、慢性症状の有病率増加によるものである。
・2021年、セルベースフローサイトメトリ技術が優勢だった。早期診断の高需要、セルベースアセイ関連の利点についての認識向上によるものである。
・アプリケーションでは、2021年、臨床セグメントが最大の収益シェア。これは、中でも、インフルエンザ、HIV、COVID-19など感染病に関するR&D活動増加によるものである。
・2021年学術研究機関エンドユーザセグメントが市場をリードした。学術機関&研究センタによるR&D活動が増加したためである。
・2021年、北米が首位地域だった。同地域における、科学的に進んだフローサイトメトリソリューションの高い採用率、高いヘルスケア支出、確立されたヘルスケアインフラストラクチャの存在によるものである。
・APACは、2022－2030年に最速CAGR成長が見込まれている。中国やインドなど新興経済圏で製薬およびバイオテクノロジー産業の成長拡大によるものである。