OCT市場､2023年までCAGR 8.8%成長

May, 24, 2019, Wellesley--BCCリサーチ｢光コヒレンストモグラフィ(OCT)市場と技術｣によると､技術の進歩とR&D活動への力強い投資がOCT世界市場の堅調な成長を後押しする要因である｡
　市場は2023年までCAGR 8.8%で成長し､18億ドルに達する見込である｡

調査のハイライト
･周波数ドメインOCT製品が規模と成長率で市場で優位を占めており､2018年に8億6800万ドル､2023年までCAGR 9.2%で成長する見込である｡
･TD-OCTでは､北米が規模で市場をリードし､2018年に3750万ドル､これに続くのがヨーロッパで2190万ドル､さらにその他が870万ドルとなっている｡
･眼科が規模で市場をリードしており､2018年に4億4810万ドル､これに心臓学が2億9950万ドル､さらに腫瘍学が1億4890万ドルで続いている｡
　
｢FD-OCT技術の成長は､心臓学､腫瘍学､眼科､歯科などの領域でOCT製品が様々に受け入れられていることを示している｡FD-OCTの優位性､取得スピード､モーションアーティファクト(画像の乱れ)の減少､2-3倍の高感度､TD-OCTと比較して50～100倍高速であることなど､これら全てが優れたイメージング技術につながり､したがってFD-OCTシステムの市場価値を高めている｣(レポート担当者)
　
高い装置コスト､熟練技術者の不足が成長に影響
　市場の成長を制約する要因には､高い装置コスト､熟練技術者の不足がある｡現状のOCT機器のコストは､最高150000ドルとなるものもあり､多くの専門家は手が届かない｡一方､これら複雑なシステムを操作できる技術者が開発途上国には欠如している｡特に南米､中東､アフリカ｡両方の要素が市場の成長を遅らせている､特に開発途上の諸国である｡
(詳細は､https://www.bccresearch.com/)