March, 12, 2018, Lyon--Yoleのグループ企業、Knowmadeのアナリスト、Dr Le Greneurは、近年の企業買収から、「今日のOCT医療イメージング特許展望やプレイヤーのIPの位置を理解することは重要である」とコメントしている。そのような知識は、今後の医療アプリケーションの予測、ビジネスリスクとチャンスの発見に役立ち、市場での位置づけ強化を可能にするためにも有用である。
Knowmadeは、「オプティカルコヒレント・トモグラフィ(OCT)、医療イメージング」と題する新しい特許展望分析を発表した。このレポートは、上位特許権者の相対的力の位置づけと詳細な理解を提供する。レポートは、特許権者のポートフォリオサイズ、特許引用ネットワーク、特許申請国、特許の現在の法的資格を根拠にしている。この詳細な分析を通じて、同社は15を超える主要プレイヤーを特定し、OCTレポートにプロファイルしている。各プロファイルは、特許活動、重要特許、ポートフォリオの影響およびIP戦略に関して詳細なポートフォリオ分析を含んでいる。
OCT医療イメージング展望は、大企業と小規模の企業に関連している。この展望では、OCTイメージングの開発における一部の学術的な申請の重要性も明らかにしている。
Yole Développementの推定では、2017-2022年のOCT装置販売はCAGR 7.3%成長(台数)である。血管内領域のOCT装置数量は増加、眼科OCTは引き続き成長は堅調である。並行して、歯科と皮膚科で新たな開発がOCTアプリケーションの範囲を拡大する。
OCT医療イメージングに関わる特許活動は、1990年代にMITよって表面化した。今日、OCT医療イメージングのIP展望は、4850ファミリがあり、これには13350を超える特許が含まれている。展望では、いくつかの主要IPプレイヤーで激しい競争となる。OCT医療イメージング分野における主要な現在の申請者に含まれるのは、Abbott、Canon、Novartis、Philips、TopconおよびZeissである。
多くの特許申請者は、アメリカと日本の企業であり、これらのプレイヤーがターゲットにしている主要国はUSAと日本である。とはいえ、中国とヨーロッパが、過去10年で重要性を増している。「注目に値する点は、主要申請者の中に、MOPTIMあるいはSUOERなど、中国の申請者が存在しないことである。中国の申請者は現在、OCT技術で強いIPリーダーシップを示していない」とKnowmade のDr Le Greneurは主張している。
2000年代早期には、2つのアプリケーションが存在した。血管内/心臓病と眼科である。2005年以来、眼科用OCTに関わる特許の数が著しく増加した。他の医療アプリケーションは、今日、出現しつつある段階であるが、解像度や画像取得速度が改善されると大きな潜在的利益になる。Knowmadeが選定した4850特許ファミリは、主要医療アプリケーションによって分類されている。この新しい特許展望レポートでは、同社は特許譲受者のIP戦略や技術的選択を明らかにしている。
・眼科アプリケーションが、OCT技術で優性であり、CanonとZeissを含め、何社かの主要申請者が関係している。
・2番目に最も人気のあるOCT医療アプリケーションは、心臓血管イメージング。この領域は、眼科に比べて、全く異なる申請者が関係している。
最近になって、OCTの新しい医療アプリケーションが開発された、皮膚科、消化器病学、婦人科、歯科がこれに含まれる。
(詳細は、www.yole.fr)