May, 18, 2017, Billerica--Brukerは、ヨーロッパ分子生物学研究所(EMBL)の株式非公開スピンオフ、Luxendoを買収したと発表した。Luxendoは、独自のライトシート蛍光顕微鏡装置を開発、製造している。
同社特許のシングルプレーン・イルミネーション顕微鏡(SPIḾ)技術は、従来のレーザ掃引共焦点顕微鏡に対してサンプリング時間を大幅に削減し、併せて光毒症、生きた試料に対する有害な副作用を低減する。SPIM技術により、小動物、細胞単層、透明組織の容積イメージングを最高速にすることができる。買収取引の詳細は非公表。
Luxendoは、2015年9月にハイデルベルクに設立された。EMBL 細胞生物学、生物物理学のグループリーダー、Dr. Lars Hufnagelの下でLuxendoは特許となっているSPIM技術に基づいてロバストな製品ソリューションを開発。SPIM顕微鏡はBrukerの既存製品ポートフォリオ、スエプトフィールド共焦点、超解像度、多光子蛍光顕微鏡製品ラインを大幅に強化し、小動物 胎生学、生細胞イメージング、脳の発達、透明脳組織、光遺伝学アプリケーションにおいて新たな研究の進歩を可能にする。この買収は、Brukerのポートフォリオ変革における重要な前進である。
「ライトシート顕微鏡は、画期的な生体イメージングであり、Luxendoは増え続ける多様な生きたサンプルの研究においてこのタイプのイメージングの採用で影響力のある役割を演じてきた」とLuxendoのCEO、Dr. Andreas Pfuhlはコメントしている。
Luxendoは、2016年に、MuVi-SPIM と InVi-SPIM顕微鏡を発表した。両方とも、生物体のスライススタックを連続的に照射することでサンプルの光毒症を回避するので、研究者は光損傷を与えることなく、生きた生物体を長い時間観察することができる。MuVi-SPIM顕微鏡は、生きた対象を高速に3Dイメージングする。サンプルを回転することなく試料全体をイメージングすることができる。InVi-SPIM顕微鏡は、細胞培養や発生中の胚試料を丁寧に扱いながら高速3Dイメージングできる。
(詳細は、www.bruker.com)