高エネルギーレーザ市場、2019年に112億ドル

November, 28, 2014, Wellesley--BCCリサーチ(BCC Research)「高エネルギーレーザ:技術と世界市場」レポートによると、高エネルギーレーザと関連技術市場は、この先5年、CAGR 14％で成長して2019年には112億ドルに達する。医療や防衛産業用途では、エキシマレーザセグメントがCAGR 16％と最速成長セグメントとなる。
　レーザは様々な業界で使用されている。アプリケーションは、防衛、核融合エネルギー、産業、研究、医療に広がっている。特に高エネルギーレーザ(フォトン出力とコヒレンスが高いレーザ)、例えば、ガス、固体、エキシマタイプは、材料加工や自動車などの中核産業で用いられている。現在、レーザは多くの新しいプロセスの開発でますます役割が重要になってきている。
　市場は、ガスレーザ、化学レーザ、エキシマレーザ、ファイバレーザ、固体レーザおよびその他を含むタイプ別に分けられている。固体レーザが市場シェア29.8％で優位に立っており、CAGR 15.3％で成長して2019年には約33億ドルに達すると見られている。
　一方、ガスレーザは市場シェア26.3％で2番目に大きなセグメントで、今後CAGR 12.7％で成長して2019年には31億ドルに達する見込だ。
　しかし、医療分野での利用増の結果、エキシマレーザカテゴリが、2013年の1億8850万ドルから急増して、2019年には4億6680万ドルに達すると予測されている。医療アプリケーションに加えて、このタイプの高エネルギーレーザは防衛産業で兵器用途で関心を集めている。
　レーザは、コヒレントな光を出力する点で、他の光源と異なる。空間コヒレンスによりレーザは、小さな点に集光することができ、レーザ切断やリソグラフィなどのアプリケーションが可能になっている。空間コヒレンスは、レーザビームは長距離にわたり狭ビームのままにとどめることもできる。