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BEEOLED、1330万ユーロを調達

September, 4, 2023, Dresden--ドイツのディープテックスタートアップは、この投資を使用して、革新的で高効率のディープブルーエミッターテクノロジーをさらに開発し、市場投入準備を行う。

ドレスデンを拠点とするディープテックスタートアップbeeOLEDは、eCAPITALとイノベーションインダストリーズが共同で主導するシリーズAの資金調達で1330万ユーロを調達したと発表した。
このラウンドには、KBC Focus Fundのほか、既存投資家であるM Ventures(ドイツ、ダルムシュタットのMerck KGaAのコーポレートベンチャーキャピタル部門)、HTGF、TGFS、JBN-Investが参加した。

OLED業界のベテランによって設立され、シリアルアントレプレナ(連続企業家)、Novaledの共同創設者Jan Blochwitz-Nimothが主導する同社は、OLEDディスプレイの最後の大きな課題である効率的で安定したディープブルーエミッターの解決を目指している。同社は、8月25日、韓国の釜山で開催される主要な業界イベント「情報ディスプレイに関する国際会議」(IMID)でプレゼンテーションを行い、ステルスモードから正式に抜け出す。

今日、OLEDディスプレイのディープブルーエミッターは、安定している(蛍光エミッタ)か効率的(リン光エミッタ、TADFエミッタ)のいずれかであるが、これらの重要な指標の両方を同時提供する商品化可能な技術はない。beeOLEDの金属内放出技術は、過去に他のディスプレイ技術で採用されたときには、高い安定性と高効率を証明したが、これまでのところ、OLEDでは使用できなかった。beeOLEDチームは、このような分子を今日の大量生産OLEDディスプレイ製造で使用されている真空処理技術と適合させることに初めて成功した。複数の特許によって保護された技術的ブレークスルーは、リガンド設計におけるチームの広範なノウハウによって可能になった。beeOLEDのCTO、Carsten Rotheは、「当社の技術は、既存OLED構造と確立されたOLEDディスプレイ製造技術にシームレスに統合される。この技術により、OLEDディスプレイにおける最高電力効率の必須条件である100%の内部量子効率が可能になる」とコメントしている。

beeOLEDのCEO、ヤン・ブロッホヴィッツ・ニモス最Jan Blochwitz-Nimothは「何年も経った今でも、OLEDディスプレイのこの重大な問題がまだ解決されていないのを見るのは信じられない。これは、材料プロバイダーにとって大きな市場の可能性を生み出す。この問題の解決策を見つけただけでなく、このような素晴らしい投資家グループと協力してこの技術の商業化に資金を提供できたことを非常に嬉しく思いる」と話している。
「OLED分野への初期の投資家として、OLEDディスプレイのこの最後の大きな課題を解決することを目的とした多くのスタートアップを見てきた。しかし、beeOLEDは、最も有望なソリューションを持っているだけでなく、そのような破壊的な技術を市場に出すために必要な経験豊富なチーム、特にOLED材料分野での重要な経験を持っていることから、説得力がある」とeCAPITALのマネージングパートナー/CEOであるPaul-Josef Pattはコメントしている。

「OLEDディスプレイのブルーエミッターの効率を高めることは、最新のテレビ、タブレット、スマートフォンのエネルギー消費を削減するための重要な推進力である。したがって、beeOLEDへの投資は、より持続可能な未来のために画期的なディープテックスタートアップを支援するというわれわれのミッションに沿ったものである」とイノベーションインダストリーズ、ディレクターであるTom van Vurenは付け加えている。
(詳細は、https://beeoled.com)