ディスプレイ産業、2028年に1878億ドル

August, 8, 2023, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート｢ディスプレイ市場、デイスプレイ技術(LCD, OLED, Micro-LED, Direct-view LED)、パネルサイズ(マイクロディスプレイ、スモール&中サイズパネル、大型パネル)製品タイプ(スマートフォン、TVs､ウエアラブル)､業界、地域、2028年までのグローバル予測」によると、ディスプレイ市場は、2023年の1578億ドルから、2023－20028年にCAGR 3.5%成長で2028年に1878億ドル2達す見込である。
ディスプレイの市場成長を後押しする主因に含まれるのは、様々なアプリケーションでOLEDディスプレイの採用急増、ビデオウォール向けLEDディスプレイの利用増、TVs、デジタルサイネージアプリケーション、自動車やヘルスケア産業におけるディスプレイアプリケーションの増加、インタラクティブディスプレイの人気上昇。

予測期間にLCDがディスプレイ市場で最大シェア
LCDディスプレイは､過去数10年にわたりディスプレイデバイスで広範に利用されてきた。現在、LCDsは、主に小売、企業のオフィス、産業および銀行で利用されている。LCDセグメントは、2022年に最大市場シェアであり、相対的に成熟したセグメントであった。とは言え､LCD市場は、予測期間に下降が予想されている。OLEDやmicroLEDなどの新しい、先進的な技術の高い競争力、LCDディスプレイの需給の破壊、世界的にLCDパネルのASPsの段階的低下が、グローバルでLCD市場下降に寄与する主因の一部。近年、OLEDやmicroLEDsなどの技術が、大きく成長し、スマートフォン、ウエアラブル、TVsでの採用が増加すると予想されている。

予測期間にマイクロディスプレイが、ディスプレイ市場で最高CAGRとなる見込
マイクロディスプレイは、1インチ以下の対角線サイズの超小型ディスプレイ。それらは、LCD、LCoS、OLED、DLPなどのディスプレイ技術を利用して製造される。コンパクト設計により、それらは、HMDやデジタルカメラなどスペースが限られた様々なアプリケーションで利用できる。マイクロディスプレイセグメントは、予測期間に最高CAGR成長が見込まれている。AR/VR HMDs需要増が、グローバルにマイクロディスプレイ市場成長の主因である。

APACが、予測期間にディスプレイ市場で優勢
APACは、予測期間にディスプレイ市場で最大市場シェアを獲得する見込である。Samsung Electronics Co., Ltd., LG Display Co., Ltd., BOE Technology Group Co., Ltd., etc.など確立されたディスプレイパネルおよびデイスプレイデバイスメーカーの存在、小売や教育分野への政府の投資増、費用対効果の優れた製造環境、スマートフォンやTVsなどコンシューマエレクトロニクス製品の一貫した需要増が、APAC市場成長に貢献する主因。