August, 7, 2023, 東京--株式会社ニコンの子会社、株式会社ニコンソリューションズは、大型標本の生体深部を超解像観察できる、超解像多光子共焦点レーザ顕微鏡システム「AX R MP with NSPARC」を発売した。アルツハイマー病やパーキンソン病など脳疾患メカニズムの解明や創薬研究への貢献など、研究の可能性をさらに広げる。
主な特長
生体深部の微細構造を超解像画像で可視化、機能解明に貢献
大型標本の観察が可能で、「AX R MP」による深部観察と、「NSPARC」による超解像観察を併用可能。標本全体の画像から任意の箇所を選択し、マクロからミクロまで生体深部の構造を超解像画像で観察することができる。また、高速に画像を取得するレゾナントスキャナにより、急速に変化する生体反応をとらえる。例えば、脳疾患研究において、神経細胞の微細構造を超解像画像で可視化することで多くの情報を得られ、その機能の解明に貢献する。
脳組織の深部観察に適した対物レンズをラインナップ
紫外光から近赤外光領域まで使用でき、色にじみが少なく高分解能な対物レンズを豊富に揃え、実験目的に合わせた選択が可能。高倍率での超解像深部観察に適した「CFI Plan Apochromat LambdaS 60XC Sil」を新たにラインナップに追加し、疾患メカニズムのさらなる解明に寄与。NIS-Elementsと対物レンズ情報が連携しているため、画像解析の際も煩雑なパラメーター設定を行うことなく、画像の定量化が可能。
(詳細は、https://www.jp.nikon.com)