TRUMPF、超短パルスマーキングレーザ

June, 27, 2023, Ditzingen/Munich--TRUMPFの新しいマーキングレーザは、医療技術や航空宇宙産業の最高度の要求に応えるように設計されている。特別に精密な超短パルス技術は、材料加工でも使用できる。
TRUMPFは、同社の新しいTruMicro Mark 1020マーキングレーザで医療技術の利用をさらに持続可能で､コスト効果が優れた技術にしようとしている。「医療技術メーカーは、超短パルスレーザを使って、例えばステンレススチール手術器具をクリーニングサイクルで、その耐腐食性に影響しないようにマーキングする。結果、医者は、高価な手術器具を何年も使うことができる。これは、従来のマーキング法ではできない」とHolger Breitenbornは、言う。同氏は､TRUMPFのマーキングレーザ担当製品マネージャ。TRUMPFは、LASER – World of Photonicsで、新しい超短パルスマーキングレーザを紹介する。

医療技術と航空宇宙産業で利用
TruMicro Mark 1020で医療技術メーカーは、材料をあまり加熱せずに、極短パルスで製品を3Dマーキングできる。複雑な、3D表面、いわゆるマイクロｰナノ構造が作られ、それが光を捉えるので、これは目に見える。結果、マーキングは、あらゆる角度からディープブラックに見え、読取りが容易である。専門家は、これをブラックマーキングと言う。このアプリケーションは、医療技術メーカーにとっては特に重要である。この製品が、マーキングのおかげでトレーサブルであり、同時に、特に長期間再利用できるからである。

そのレーザの50µm以下の小焦点径のためにユーザは、非常に小さなコンポーネントも正確にマーキングできる。「これは大きな利点である。例えば、ステントのマーキングでは」(Breitenborn)。こらのインプラントは、サイズがわずか数㎜であり、血液や神経経路をオープンにしておく。こうして医者は、心臓発作や脳卒中などの生活習慣病に大きな影響を行使することができる。米国だけで、患者は、年に200万を超えるステントを利用しており、その傾向は増加している。

航空宇宙産業も”cold”マーキングに依存している。この産業は、いわゆる材料の構造的変更で厳しい要件がある。マーキングプロセスは、いかなる環境下でもコンポーネントの構造や強度を損なってはならない。でなければ、最悪の場合、航空機、ロケットのコンポーネントは、壊れる。「TruMicro Mark 1020超短パルスレーザによってのみ、金属性の複雑な3D表面で”cold”3Dブラックマーキングプロセスが可能になる」(Breitenborn)。

超短パルスマーキングレーザで材料加工
ユーザはTruMicro Mark 1020でマーキングだけでなく､金属、ガラス、セラミック、プラスチックなどの材料を切断、ドリル、構造化できる。これは、そのレーザのピークパルスパワーが非常に高いためである。レーザパワーの永久測定と記録が、いつでも追跡可能なマーキングと加工品質を保証している。この機能は、品質保証にとって重要である。

操作とライン製造への組込容易
レーザ会社は、TruMicro Mark 1020をライン製造に簡単に組み込むことができる。これは、レーザのモジュラーデザインとコンパクトなサイズによって可能になっている。TruMicro Mark 1020は､全て共通の工業インタフェースをもっているので、ネットワーク化された製造での利用に適している。ユーザは、TruMicro Mark 1020を完全なソリューション、例えば、TruMark Stationに拡大できる。

とは言え、システムは、より小さなオペレーションに最適になっている。