June, 8, 2023, 知立市--株式会社FUJI(「FUJI」)は、J.A.M.E.S GmbH(J.A.M.E.S」)とアディティブマニュファクチャリング(AM)エレクトロニクスの普及促進に向けたパートナー契約を締結した。
FUJIでは、基板の樹脂造形、回路形成、部品実装を兼ね備えた独自のAMエレクトロニクス装置であるエレクトロニクス 3D プリンタ「FPM-Trinity」を開発している。
アディティブマニュファクチャリングエレクトロニクス開発の共同コミュニティを運営する J.A.M.E.S とパートナー契約を締結した。
J.A.M.E.S(https://j-ames.com/)は、AME(アディティブマニュファクチャリングエレクトロニクス)の開発を推進するために設立され、AME の限界を追求し、誰もが利用できる技術に発展させることを目的としている。J.A.M.E.S が運営する共同コミュニティは、関連メーカーとユーザが集うリアルタイムコミュニケーションの場であり、企業の垣根を超えた連携や知見を相互に共有することができる。
FUJIは、今回のパートナー契約により、FPM-Trinity を活用した新たなアイデアやソリューションの提案の機会を創出し、エレクトロニクス業界への更なる AME 普及促進を目指していく。それとともに、J.A.M.E.S.
のネットワークを活用して市場とユーザからの情報を取得し、FPM-Trinity の製品価値の向上と事業戦略への反映に努める。
FPM-Trinity の特徴
(1)「樹脂造形」「回路形成」「部品実装」の機能を複合したエレクトロニクス 3D プリンタ
(2) CAD の設計データの直接投入によるデジタル印刷工法
のため、マスク等の治具が不要
(3) データ投入から1日で製造が完了
(4) 立体的な形状のデバイスの製造が可能
(5) 廃液廃材を最小化するサスティナブルな製造方法
FPM-Trinity の今後の展開
FUJIでは FPM-Trinity を活用したサンプルの試作サービスを展開している。また、外販向けの装置製品の開発も進めている。IoT の加速、サステナビリティ社会の実現、開発サイクルの短縮化といった業界全体の課題に対するソリューションとして、FUJIはAM技術の開発と普及を進めていく。
アディティブマニュファクチャリングエレクトロニクス(AME)
一般的なプリント基板は液処理で余分な銅や樹脂を削り取って成型する「サブトラクト」の技法で製造される。それに対し「アディティブマニュファクチャリング」は、3D プリンタに代表される技法であり、必要な場所に必要な材料のみを選択塗布するため、材料のロスや廃液を最小化できる先進的な工法。その技法をエレクトロニクスに応用したものが AMEと呼ばれ注目を集めている。
(詳細は、https://www.fuji.co.jp/)