May, 16, 2023, San Francisco--Grand View Researchの調査によると、世界のレーザ切断装置市場規模は、予測期間にCAGR 5.5%成長で2030年に10兆3510億ドルに達する見込である。
予測期間に、製造分野における伸び続ける自動化トレンド、エンドユース産業向けの需要増が、これらの装置の需要増につながる。
様々なアプリケーション、産業分野、コンシューマエレクトロニクスなどでCO2、ファイバ、YAGレーザのアプリケーション増が、レーザ切断装置の需要を押し上げると予想されている。コンシューマエレクトロニクスなどの産業が市場成長の原動力。切取り、溶接、エッチングなどの材料加工でレーザの利用が増加しているためである。さらに、ハイパワー入力、実績ベースの切断ツールの要求が、予測期間にレーザ切断装置の需要と市場成長を促進する。
特殊な3Dガラス素子の製造を最大限に活かす革新的加工レーザの開発、従来の半導体レーザから量子カスケードレーザへのシフトが、レーザ切断装置の需要に拍車をかける。レーザ技術の継続的な開発により、メーカーは、競争優位性を獲得するためにR&Dに取り組んでいる。さらに、高速、精密切断と穴開け要求により、IOT、人工知能、自動化ソフトウエア組込穴開け装置が、レーザ切断装置産業の成長もサポートしている。
主要プレイヤは、製品発売、M&A、拡張により市場シェア拡大に取り組んでいる。例えば、2022年5月、Yamazaki Mazak Pvt. Ltd.は、鋼材ーFG-400 NEO切断のために3Dベースファイバレーザ切断装置を発表した。その3Dレーザは、効率的なレーザファイバ発振器を搭載しており、効率的なエネルギー変換と生産性強化ができる。
同レーザは、銅、真鍮、アルミニウムの切断に適合している。また、ユーザがレーザビーム径と形状を簡単に修正できる機能を備えており、様々な厚さのシートを切断できる。発振器の最大出力は、4kWであり、それとともにX, Y, およびZ 軸は、それぞれ 60, 36, 30 m/minの迅速入力レートである。先進的製品の連続的発売は、レーザ切断装置産業の成長に貢献する。
レーザ切断装置市場レポートのハイライト
・予測期間に、ガスレーザ技術セグメントが最高CAGR 6.1%成長の見込み。その成長は、より優れたマシンツール向けのこれらのレーザ需要の増加、またレーザプリンティング、ダイレーザポンピング、バーコード読取り、ホログラム生成向け装置の需要増によるものである。
・溶断が、2023ー2032年にCAGR 6.1%の最高成長が見込まれている。溶断の利点は、実質的に酸化物を含まない切断となり、薄板の切断に最適であり、同セグメントの成長に貢献するとみられている。
・予測期間で、産業分野が、レーザ切断装置産業を支配する見込である。2022年の市場シェアは、39.8%だった。レーザ切断装置の需要は伸びている。産業プロセスがますます自動化されているからである。これらの装置は、正確にパーツやパタンを一貫して迅速に切断する。
・GDP上昇、地域の製造分野の急成長で、APACは、成長が続くと予想されている。加えて、半導体、コンシューマエレクトロニクス、自動車部品にレーザ切断を使用するビジネスが、同地域で急成長している。この領域でのレーザ切断装置の需要は、これらの産業の拡大と共に増加している。