February, 15, 2023, PITTSBURGH--Coherent Corp. は、AP 530 S、インプラント可能医療機器のテクスチャ処理およびマーキング用の全自動レーザシステムを発表した。
インプラント医療機器向けの材料や技術の進歩は、世界的な老齢人口と相俟って、高い品質基準を維持しながら、増え続ける製品需要にともなって拡大できる製造工程の採用をメーカーに迫っている。CoherentのAP 530 Sは、インプラント可能医療機器向けの自由形状テクスチャ処理およびマーキングシステムであり、大量の部品の積み降ろしを無人で行う。そのレーザベースプロセスは非接触であるので、どんな汚染のリスクもなく、医療機器に求められる高いレベルの品質と均一性を保証する。
「AP 530 Sの6軸ロボットの処理能力は、今日の大量半自律型製造向けだけでなく、今後のIndustry 4.0工場向けでも重要な有効機能である」と産業システム事業ユニット、ジェネラルマネージャ、Dr. Alexander Rothは話している。さらに同氏は「レーザベースプロセスで達成できる自由度と制御性は、サンドブラスティングなどの代替を遙かに凌駕する。当社の新しいレーザシステムにより、骨接合用ネジから整形外科用インプラントまで、正確なテクスチャ、マークが選択でき、幅広い医療機器サイズに適用できる」と話している。
AP 530 Sは、テクスチャリングにはフェムト秒レーザ、恒久的黒マーキングにはピコ秒レーザ、一般マーキングあるいはエングレービングにはナノ秒レーザで構成可能である。その先端3Dビジョンシステムは、処理する部品のバッチ全体の一覧表を自動的に作成。個々の部品の正確な形状とサイズを決定できる。システムの使いやすいソフトウエアは、どんな製造環境にも組込を容易にし、自動的にプロセスデータの記録をとる。
(詳細は、https://www.coherent.com)