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ボーイングレーザ実証機、風と霧の中で目標を破壊

September, 11, 2014, Huntsville--ボーイングと米国陸軍は、中間状態にある高エネルギーレーザ移動式実証機(HEL MD)の能力を試験し、フロリダのEglin空軍基地で様々な空中標的に狙いを定めることに成功した。
 「フロリダで風、雨、霧の天候条件で、HEL MD搭載の10kWレーザを用いた、これまでで最も厳しい交戦だった」とボーイング指向性エネルギーシステムディレクタ、Dave DeYoung氏はコメントしている。「2013年にニューメキシコのホワイトサンズミサイル射場および今春のエグリン空軍基地で実証したように、HEL MDは信頼性が高く、多様な環境における様々な標的を一貫して捉え、追跡し、交戦することができ、指向性エネルギーシステムの軍事的有効性を実証するものである」と同氏は続けている。
 最近のデモンストレーションでは、HEL MDはオクラホマ戦術軍用車輌に搭載された10kW、高エネルギーレーザを使用した。実証機は、移動式高エネルギーレーザ、ロケット、迫撃砲反撃(C-RAM)プラットフォームであり、米国陸軍が作製し実演した。
 DeYoung氏は「HEL MDのような能力でボーイングは、指向性エネルギー技術が現状の動的攻撃兵器を拡張し、交戦あたりのコストを大幅に削減する」と説明している。「ディーゼル燃料程度のコストで、レーザシステムは繰り返し発射でき、貴重な弾薬の補充も人材の追加も不要である」。
 2シリーズのデモンストレーションを通じて、ボーイングは全てのパフォーマンス目標を予定通りに達成し、60㎜迫撃砲や無人機(UAV)を含め、150以上の空中標的との交戦に成功した。次のステップは、HEL MDに50kW、60kWのレーザをインストールして、この戦術的大出力でRAMやUAVへの反撃を実証することである。