August, 26, 2022, Adelaide--病院のマットレスに埋め込んだ微小なスマートベッドセンサが、つらく、生命を脅かす可能性がある床ずれを終わらせることができる。これは、サウスオーストラリア大学(UniSA)で開発された新技術である。
UniSA研究チームは、微小光ファイバセンサを設計した。これは、マットレスの上面に取り付けて、動きをモニタし、心臓や呼吸数を記録することができる。
その目立たないセンサは、入院患者の寝返り、ベッドを離れたとき、あるいは単に動きがなくなっていることを検出し、呼吸を拾い上げる。
主席研究者、Dr Stephen Warren-Smithによると、その技術は、絶えず患者の床ずれをモニタしなければならない病院スタッフの負担を「著しく低減」することができる。
「毎年、病院や老人ホームで数千人のオーストラリアの高齢者が床ずれ、潰瘍を経験している。これは治癒に長い時間がかかり、致命的になり得る」(Dr Warren-Smith)。
「控えめに言っても、この床ずれは激しい痛みの原因、睡眠を妨げ、気分にもリハビリにも、移動やQoLにも影響を与える」
多くの人が、身体活動や生理的サインのモニタのために手首に装着しているセンサと違い、光ファイバセンサは患者と同じスペースに埋め込まれており、身体にとりつけるのではない。
Dr Warren-Smithによると、病院は現在、患者をモニタするために重量ベースのセンサあるいはカメラを部屋に導入しているが、両方とも限界がある。
「既存の重量ベース病院センサは、患者がベッドを離れても足が床につくまで予測できない。看護スタッフが患者の落下に反応する時間がほとんどない。また、カメラベースの技術ではプライバシーの問題がある。
光ファイバセンサは、心拍や呼吸数を記録できる感度があり、患者が、たとえ長期間動かないままでも、ベッドにいるかどうかを検出できる。
「呼吸数は、患者の悪化の最初の兆候であることがよくある。これは通常は、患者に取り付けるデバイス、胸か顔面のマスク、あるい人工呼吸器のいずれかである。これらは、制限的であり、時には老人介護では不適切になりうる。
「マットレスに埋め込まれたセンサによる連続的に、目立たず安価にバイタルサインをモニタすることは、患者と看護人の両方にとって遙かに優れたソリューションである」(Dr Warren-Smith)。
その技術は、Journal of Biomedical Optics.掲載論文で説明されている。
(詳細は、https://www.unisa.edu.au/)