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赤外分光法で膵臓ガンの早期発見

August, 4, 2022, Glasgow--Dxcover Limitedは、同社の赤外プラットフォームが、初期膵臓ガン検出時に、ガンとコントロール試料との信頼できる明確な区別をどのように検出するかを示す新研究からの成果を発表した。これは、臨床実装への大きな可能性を示唆している。
 データは、Cancersに発表された。膵臓ガンは、ガン死亡因の7番目で、年に46万人以上が死亡している。膵臓ガンは、早期症状の証拠がなく、迅速、簡素、非侵襲的な診断テストがないため、最も発見が困難な病気の1つである。糖鎖抗原(CA) 19-9は、膵臓ガン検出に使用される血液検査であるが、他の非悪性疾患の症状がある患者、あるいは周囲の他の腫瘍でそのレベルは上昇する。

Dxcoverの概念実証研究、乾燥血清で減衰全反射フーリエ変換赤外線分光法利用は、膵臓ガン診断の新しいリキッドバイオプシアプローチとして、ガン vs. 無症候性(健康)コントロールサンプルとガン vs.症候性非悪性コントロールサンプルの両方の区別重視となっている。

マシンラーニングアルゴリズムを適用し、ガン(n = 100) と無症状性(健康)管理(n = 100) の間の区別で、92%感度と88%の特異性結果を達成。レシーバ動作特性(ROC)分析で0.95の曲線下エリア(AUC)が得られた。また、テストは、難しい症状のあるAUC 0.83でガン患者を特定した。

「われわれが知る限りでは、これは、早期および進行期の膵臓ガン検出でATR-FTIR分光法の臨床利用では今日までで最大にして最も有望な概念実証研究である。われわれの技術の利用により、検出された5000ガンあたりのヘルスケアリソースで1200万ドルを超える節約となり、患者にとっては必要な治療が早く受けられるプロセスの急速なスピードアップとなる」とDxoverのCTO/共同創始者、Dr. Matthew Bakerはコメントしている。

(詳細は、https://www.dxcover.com/)