January, 31, 2022, 東京--Ushio Inc.は、新しいHL67203HD and HL69203HDマルチモードレーザダイオード(LDs)のサンプル出荷開始を発表した。同LDsは、医療、ヘルスケア、ライフサイエンス分野で一般に利用されている従来の675nmと690nm赤色レーザ光源に対して、出力(1.2W)と効率(それぞれ40%と41%)が改善されている。
日本のウシオのエンジニアが設計した新しいレッドLDsは、670-690nm波長域の光を吸収する、体内の物質や試薬で高効率、短命光化学反応が可能である。これらの吸収特性は、多くの医療および健康アプリケーション、ガン治療の光力学療法、にきび、傷の手当などでレッドLDsの理想的な要素である。
さらに、HL67203HDおよびHL69203HDは、ラマン分光学、共焦点顕微鏡など実用的ライフサイエンス分析に有望である。特に、ハイパワー、高効率、690nmレッドLDsファイバ結合には、光免疫分野からの関心が強まっている。光免疫療法は、近年、「第5ガン療法」として注目されている。
ウシオは、HL67001DG (675 nm, 200 mWシングルモードLD)およびHL69001DG (690 nm, 200 mW シングルモード LD)をこれらの市場に提供している。しかし、発展する要求に応えるために、ウシオの固体照明(SSL)部門は、レーザ発振波長の長波長側への拡大に着手した。これは、640nmおよび660nm帯域のレーザ製品開発で成功したのと同じハイパワー、高効率、高信頼技術を適用することで達成された。
新しいHL67203HDおよびHL69203HD製品でウシオは、ライフサイエンス領域におけるQOL実現など、幅広いアプリケーションで顧客ニーズに応える意向を示した。