September, 3, 2021, 韓国--• 2017年ノーベル生理学・医学賞で確認されたサーカディアンリズム(24時間周期)
• 日本の東芝マテリアルと共同開発した自然光源のSunLike技術をすべて取得し、投資・事業を拡大へ
• SunLikeが近視予防や記憶力向上に役立つ可能性があるとの実験結果を発表へ
Seoul Semiconductor Co., Ltd. (以下「ソウル半導体」)は、SunLike(サンライク)技術を共同開発した東芝マテリアルからのSunLike LED技術の特許権および事業権の譲渡が完了したため、24時間周期の人間の自然な生体リズムに最適化されたSunLike自然太陽光スペクトルLED技術の事業拡大を見込んでいると発表した。世界のLED照明機器の販売市場は、現時点で50億米ドルと見積もられている。
ソウル半導体と東芝マテリアルは、2017年にSunLikeの開発・発売に共同で携わっており、安定した生産・販売をさらに拡大するための投資が必要となっていた。SunLike事業の意思決定スピードと業務効率を改善するため、両社の間で過去2年間にわたって継続的に協議を行った結果、ソウル半導体は太陽光に最も近い光であるSunLike関連の技術・特許・商標などをすべて取得した。さらに社内体制の強化を図り、9月から販売の拡大に向けての活動を開始する。
SunLikeは、太陽光スペクトル(赤、橙、黄、青、紺などのすべての自然色)曲線を再現するLED技術。これは自然光と同じ波長を取り入れることで、人間のサーカディアンリズムに最適化した新しい概念の光源である。人間の1日サイクル(体内時計)と太陽のサイクル(24時間周期)は異なる。太陽光が1日の始まりを初期化して、人体の日周リズムをリセットすることで、良好な健康・睡眠・記憶を実現する。
2017年のノーベル生理学・医学賞は、サーカディアンリズムを解明した3人の博士に授与された。多くの照明機器企業が「人間中心の照明」(HCL)として宣伝している製品のスペクトルは、単に青色光のピークを下げているだけだが、SunLikeは太陽光スペクトルに最も近い光を取り入れている。ソウル半導体は過去3年間にわたり、SunLike技術を搭載した照明機器の使用に関して、米国・欧州・韓国で記憶と学習の比較実験を、シンガポールで近視予防の実験を行ったが、2021年10月とCES 2022展示会でその結果を発表する。
ソウル半導体のChung Hoon Lee最高経営責任者(CEO)は、次のように述べている。「もはや明るさや低価格ではなく、何百万年にもわたって人間のDNAに最適化されてきた自然光を選択することが重要だ。当社は、この技術が近視を減らすことと、細胞が再生される夜の安眠に貢献するものと考えている。また、自然の太陽光を人類に取り戻すことで、われわれは光の新しい歴史の主人公になるだろう。」