June, 4, 2021, Philadelphia--COVID-19ワクチン接種が広がったとしても、活動的感染症のテストは、パンデミックとの闘いで重要なツールである。既存の迅速テストは、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)に依存したウイルス直接検出である。これは、実施するには熟練技術者とラボスペースを必要とする一般的な遺伝学的検査である。
そうした条件が不足している箇所で導入が増やせる代替テスト法が強く望まれている。
ペンシルバニア大学工学部の研究者は、そのような方法を実証した。これは、SARS-CoV-2ウイルスがデバイスのバイオセンサと結合したときに電気信号に起こる変化を計測することでウイルスを検知するもので、RAPID 1.0と呼ばれている。
この研究は、Matter誌に発表されたもので、大統領補佐官(Presidential Assistant Professor)、César de la Fuenteをリーダーとして実施された。
RAPID技術は、電気化学インピーダンス分光法(EIS)を利用している。これは、SARS-CoV-2ウイルススパイクタンパク質と人体のその受容体、つまりタンパク質ACE2(コロナウイルスの侵入ポイントとなり、人に感染させる)との間の結合を電気信号に変換する。医者や技術者は、その電気信号を検出することができる。その信号により、テストは、感染者と健康な人のサンプルの区別ができる。信号は,デスクトップ機器やスマートフォンで読み取り可能である。
(詳細は、https://blog.seas.upenn.edu/)