June, 2, 2021, Taipei--TrendForceのレポートによると、LED照明市場全体の製品価格は、2Q21に前期比0.3-2.3%上昇する見込である。価格上昇は、主に次の事実に起因する。LED照明市場における需要全体が、1Q21から回復し、2Q21以来、上昇トレンドにとどまっている。
さらに、COVID-19パンデミックによって、上流サプライチェーンではLEDコンポーネントが業界全体で不足している。これは、まだ対処されていないので、照明製品メーカーは今年、昨年損害を被ったようなコンポーネント不足を回避するために、調達活動を強化せざるを得なくなっている。TrendForceの予測では、LEDサプライチェーンにおける強気により、年間LED照明市場は2021年、前年比3.43%増、67億900万ドルに達する。
さらにTrendForceの指摘によると、Samsung LED, ams/OSRAM, CREE LED, Lumileds, Seoul Semiconductor, MLS, および Lightning Optoelectronicを含む照明LEDパッケージの主要サプライヤは、1Q21以来、収益急増を見込んでいる、これは2Q21まで続く見込である。HCL(ヒューマンセントリック照明)、スマート照明も、園芸照明、ニッチ照明(原子力発電所、製薬ファシリティ、金属製造工場)の需要が急増しているためである。
価格上昇が続く特殊LEDパッケージに関しては、これらの製品は、中および低パワーを含む。消費電力1W(含まれない)以下屋内照明LED製品、2835 LED, 3030 LED, and 5630 LEDなど。これらの製品の価格は、2Q21前期比(QoQ)で0.3%-2.3%増となる見込である。一方、同時期に1.3%-1.8% QoQ価格上昇が、屋外、産業用ハイパワー照明LED製品に見込まれている。これらは、少なくとも消費電力1W、セラミック基板や7070 LEDのLEDなど。
企業は、パンデミック後のアプリケーションを狙って製品を発表している。LED照明市場における期待される高需要のアプリケーションで市場シェアを勝ち取るためである。
LEDサプライチェーンの視点からの照明LED製品価格の動向に関しては、昨年、パンデミックが様々な材料にわたり価格上昇をもたらした。照明LED製造に必要な金属,LEDチップなど。上流サプライチェーンにおける価格上昇圧力に直面して、照明LED製品のあるサプライヤは、照明LED製品の価格を上げることでボトムラインの維持をせざるを得なくなった。これらは、著しく低い小売価格で販売されていたものである。全体として、様々な上流コンポーネントにわたる価格上昇ににも関わらず、照明LED製品のサプライヤは、今なお、製品のパフォーマンス、発光効率や彩度などの改善に積極的に取り組んでおり、パンデミック後の需要を満足させる製品を発表している。狙いは、市場シェアと競争力の獲得である。いくつか例を挙げると、OSRAMとLumiledsは、屋外演出照明LED製品、CREE LEDの園芸LED製品は、屋内園芸および植物工場向けである。
(詳細は、https://www.trendforce.com/)