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Nanosys、MicroLED企業glōを買収

May, 25, 2021, Silicon Valley--量子ドット発光材料と技術の業界パイオニア、サプライヤ、Nanosysは、glō買収を発表した。glōは、MicroLEDデイスプレイの技術系企業。
 この取引により、Nanosysの機能と技術提供が著しく拡大し、将来のディスプレイ用MicroLEDとnanoLEDデイスプレイ技術の広範な採用に向けた同社の開発と進歩が加速する。

glōは、2003年設立、独自の方法とプロセスをベースにした高効率xGaN microLEDsを開発した。今回の買収は、Nanosysの技術ロードマップで重要な役割を満たし、NanosysはMiniLEDからOLED、MicroLED、NanoLEDまでの全ての技術でディスプレイの未来をリードするようになる。買収に先立ち、glōは、2億ドルを超える技術投資を行っており、これはクラス最高のMicroLEDエピタキシー、デバイスおよび移転技術の資金となり、最小サイズの優れたMicroLEDパフォーマンスが実現する。

Yole DéveloppementのEric Vireyによると、この買収によってNanosysは、将来のディスプレイアプリケーション全てに対処する独自の広範な技術ポートフォリオを持つことになる。「MicroLEDは、最高の可能性をもつディスプレイ技術の1つであるが、問題が1つある。コストだ。この潜在力で期待通りの結果を出すには、MicroLEDピクセルは、ウルトラスモール、高輝度、優れたコスト効果でなければならない。現在、市場には、ウルトラスモールで高輝度ピクセル、コスト効果の優れたmicroLEDソリューションが存在しない。microLEDと量子ドットをいっしょにすることで、この市場の成長可能性を解放する素晴らしい機会が訪れる」とコメントしている。

「Nanosysは、過去20年で当社独自の量子ドット技術の力強い成長市場を築いた。ベストの量子ドットとmicroLED技術を統合することでNanosysは、製造コストを下げ、性能を最大化することでmicroLEDの破壊的潜在力を解放する。同時に、われわれは最小にして最高輝度、最小コストのピクセルを作ることができる。これによりmicroLEDは、主要TV市場に浸透し、AR、自動車などの新しいアプリケーションに扉を開くことができる」とNanosys社長&CEO、Jason Hartloveはコメントしている。

glōの買収は、Nanosysの知的所有権(IP)ポートフォリオを著しく拡大し、同社は、2000億ドルのディスプレイ市場にマージンリッチな破壊的ソリューションを提供し続けることができるようになる。
(詳細は、https://www.nanosys.co/)