April, 5, 2021, Taipei--TrendForceの調査によると、2H20は、自動車販売の緩やかな回復とNEVsの開発により、自動車LED産業は、ある程度、回復基調にあり、同年の収益は前年比3.7%減、25億7200万ドルに達した。
2021年の自動車LEDの収益は、前年比13.7%増、29億2600万ドルに達する見込である。これは自動車ヘッドライトやディスプレイパネル需要増によるものである。自動車メーカーは、引き続きLED照明ソリューションを新車モデルに組みこんでいくので、自動車LEDの普及率は、継続して同様の増加を示すものと予測されている。
TrendForceのアナリスト、Joanne Wuによると、2020年、自動車LEDサプライヤ収益ランキングでは、OSRAM Opto Semiconductors、Nichia、およびLumiledsが上位3大自動車LEDサプライヤであり、統合市場シェアは71.9%となる。特にヨーロッパとアメリカの自動車メーカーは、OSRAM製品が高品質であるとして、ハイエンド自動車モデルおよびNEVs向けにOSRAMのソリューションを支持している。これらの自動車メーカーの採用は、結果的にOSRAMの自動車LEDビジネスの主要な収益原動力となった。
一方、パンデミックのために日本の自動車メーカーはオペレーションを一時停止し、それが2020年、NichiaおよびStanleyなど、日本のLEDサプライヤの収益と市場シェアに直接影響を与えた。NichiaとStanleyの収益低下は、それぞれ前年比9.8%、7%と見ている。また両社は、昨年、上位10サプライヤのうちで相対的に顕著な衰退を見せた2社だった。Seoul SemiconductorのnPolaとWicop LED製品は、高輝度、コンパクトサイズであることから、中国自動車メーカー、CCAG、SAIC-GM、およびNIOが採用している。Seoul Semiconductorの市場シェアは、2020年に5.1%に達した。Samsung LEDやCREEを含む他のサプライヤは、自動車アフターサービス(AM)およびパフォーマンス市場(PM)セグメントで一貫したパフォーマンスを提供するだけでなく、自動車OEM照明市場に徐々に浸透し始めた。Samsung LED と CREEは、2020年ランキングで7位、9位、それぞれ2.8%、1.1%の市場シェアだった。
全体的に、自動車需要は、4Q20から回復している。それに応じて、LEDサプライヤは、2021年を通じて、予約注文の見通しは明るいと見ている。ほとんどのLEDサプライヤは、それに応じて製品リードタイムを延ばす必要がでてきている。同時に、LEDプレイヤは、近い将来ダブルブッキングが起こりうると指摘している。その結果、実際の予約注文を考慮して、値上できるかどうかを決定する。