February, 8, 2021, 韓国安山市--• 25Gbps VCSELの投入により、ソウルバイオシスは5G/データ通信アプリケーション市場を含む11億ドルのVCSEL市場を狙う
• ソウルバイオシスは大手顧客3社に供給する初期承認を取得し、VCSELの量産体制が完全に整う
• センサーアプリケーション向けVCSELの量産は、2021年第1四半期に開始する予定
光半導体専門企業のSeoul Viosys Co., Ltd. (以下「ソウルバイオシス」) は、当社が韓国で初めて垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)技術の開発に成功し、これら製品を初期顧客3社に供給するために大量生産を開始したと発表した。この技術は、5G有線ネットワークと適合して送受信を実現する近距離限定25Gbpsレーザーダイオードである。
VCSELは、電気信号を光信号に変換するレーザーダイオード技術。最近では、5G環境で超高速データ通信を実現する光通信技術として注目を集めている。この技術は、AR/VR、3Dセンシング、スマートフォン向けのToF(飛行時間型)カメラ、車載ライダーに必要である。ソウルバイオシスのセンサーアプリケーション向けVCSELは既に顧客の承認を得ており、2021年第1四半期に量産する。また、ライダー向け技術は、車載システムのソリューションプロバイダーに供給すべく、承認プロセスが進行中である。化合物半導体の大手調査会社であるヨール・デベロップメントによれば、世界のVCSEL市場は2020年の11億ドルから2025年には27億ドルへと年率18.4%で成長する見込みである。
ソウルバイオシスが開発した25Gbps VCSELは、半導体基板から垂直方向に光を放射して高速通信を実現する高性能レーザーダイオード技術である。現在、25Gbps VCSEL市場には米国の3大企業
(II-VI、ルメンタム、ブロードコム)がLEDの10倍以上の販売価格を持つこれらの高付加価値製品をめぐり、勢力争いを繰り広げている。ソウルバイオシスのVCSELは、使用目的に応じてシングルチャンネルまたは4チャンネルの構成で実装でき、4チャンネル実装は100Gbps(4x)という大容量・高品質のデータ送受信機能を備える。VCSEL技術は実装に高度の困難を伴うが、側面から光を放射する端面発光レーザーダイオードと比べて価格競争力があるため、今後は多様なアプリケーションをカバーできると期待される。
ソウルバイオシスの担当者は、次のように述べている。「VCSEL技術はモノのインターネット(IoT)環境を導入するための極めて重要な技術であるため、最近の非接触の時代にパラダイムシフトが進むにつれて、この技術への関心が高まっている。ソウルバイオシスは引き続きVCSEL技術の研究と開発を進め、当社の差別化したVCSELを5G通信ベースのスマートシティー、自律運転アプリケーション、AR/VR、産業用IoTの市場に拡大して適用していく。」