January, 8, 2021, Taipei--TrendForceによると、2020年COVID-19パンデミックがLED産業に大きな影響を与え、市場需要は激減、予測された年間収益は、前年比10%減、151億2700万ドルという結果になった。
2020年、前年比落ち込みは、歴史的に大きな割合であるが、COVID-19ワクチンが2021年には広く利用できるようになるので、長期の繰り延べ需要市場は、最低水準から反発する見込みである。その結果、世界のLED産業は前年比3.8%増、157億ドルの年間収益が予測されている。
TrendForceの指摘によると、LEDアプリケーションは幅広いので、個々のアプリケーション特化産業における回復度は、多様である。従来のバックライティングアプリケーションに関して、タブレットやノートブックコンピュータなどのコンシューマエレクトロニクスは、パンデミックによってもたらされる「ニューノーマル」に影響されて激増した、これはWFHや遠隔教育の増加に関連している。結果として、ディスプレイパネルの高需要で、LEDバックライティングサプライヤは、2020年、全面的に好調だった。しかし、ほとんどの消費者がすでに必要なエレクトロニクス製品を購入していることを考慮すると、2020年の力強い需要が2021年に続くかどうかについてはTrendForceは保守的な態度である。
一方、以前から予想されていたMini-LEDバックライトに関しては、2021年に様々な新製品が見込まれており、先行するのはAppleやSamsunを含む主要ブランドである。したがって、miniLEDバックライティング需要は、大きな成長が予測されており、2021年には年間の収益は、前年比900%増、1億3100万ドルに達する見込である。
ディスプレイアプリケーションに関しては、LEDディスプレイは、主に商用分野で用いられる。一般照明アプリケーションと同様、2020年の実質的に業績が縮小、対応するLEDディスプレイ収益は前年比9.3%減となった。しかし、2021年は、TrendForceの予測では、LEDディスプレイ収益は、パンデミック前の水準、14億8000万ドル程度に戻る見込だ。これは、実際の業績が徐々に回復していること、高解像度、小ピクセルピッチLEDティスプレイの需要が増加しているためである。
一般用途の照明では、LED照明アプリケーションは、パンデミックの影響で大幅な落ち込みを経験した。商業活動が縮小し、商用照明や屋外造園照明の落ち込みは、様々なLED照明アプリケーションの中で最も際立った。反対に、北米における段階的なマリファナ合法化、パンデミックが生み出した医療用および嗜好品マリファナ市場拡大が、園芸LED需要の大幅な増加を後押ししている。さらに、パンデミックは徐々にサプライチェーンに影響を与え、これが屋内農業インフラストラクチャへのCAPEX再開につながる。その結果、一定のLED照明アプリケーションは、2021年に回復する見込である。
自動車照明に関しては、2020年の自動車販売落ち込みが自動車照明市場の活気を奪った。自動車LED照明収益は、2021年にパンデミックが減速すると、26億ドル水準に戻る見込みである。
(詳細は、http://www.trendforce.com/)