November, 26, 2019, Dresden--9月にダルムシュタットで開催された自動車照明2019国際シンポジウム(ISAL)で、フラウンホーファー有機エレクトロニクス、電子ビーム/プラズマ技術FEP研究所は、付加的機能を持つ任意の長さのOLEDライトストリップを紹介した。
インテリアデザイン用のライトストリップは、ほとんど誰でも知っている。LEDストリップは、近所のDIY店でメートル売りしており、アンダーキャビネット照明、装飾品でよく見かける。しかし、自動車産業でも、ライトストリップ需要は大きい。付加的機能でカスタマイズされたストリップは、ますます重要な役割を担っている、特に革新的な自動車設計である。
フラウンホーファーFEPの研究チームは、個別OLEDsからのライトストリップ製造に成功した。このイノベーションが特別な点は、OLEDライトストリップが、中断のない単一の発光面のように機能する点である。
フラウンホーファーFEP、”Sheet-to-sheet OLED 技術”長、Claudia Keibler-Willnerは、この効果を詳細に説明している。「われわれは、適切な制御エレクトロニクスをもつフレキシブルOLEDsを製造する。OLEDモジュールの数がいくつでも、接続できる。活性面に、目立つ中断はない。これにより、無限に長いOLEDライトストリップを作ることができる。さらなる注目的は、セグメントの個別制御である。これにより、付加的な照明効果が可能になる。例えば、種々のディミング、あるいは動的な警告が実現できる」。
しかし、既存のLED技術の代わりに、実際にOLEDsを車のインテリア、あるいは光る衣類に使う理由は何か。OLEDsの大きな優位性は、面光源としてのその特性にある。点光源としてのLEDとは対照的に、OLEDsは面を照射し、したがって均一である。その結果、OLEDストリップは、リフレクタ、ライトガイド、付加的オプティクスを必要としない。極めて低い設置深度と軽量も印象的である。フレキシブルOLEDsのこのフィリグリー品質は、プラスチック基板に製造されたものであり、これは従来のLED技術では決して達成できない。加えて、グレア効果低減は、交通安全強化に貢献する、例えば、照明付の安全服である。
OLEDは、これらの優位性を特別に開発されたどんな長さのモジュラーライトストリップでも活用できる。OLEDストリップは、車体や家具などの曲面に柔軟に適用できる。スイッチを切ると、透明になり、下層面が見える。したがってOLEDsは、その周囲にほぼ溶け込む。動的制御、ディミングは、付加的機能を開く、例えば、自動車では歓迎シナリオに使える。インテリアデザイナの夢は、手の届くところにある。
(詳細は、https://www.fep.fraunhofer.de/)