October, 7, 2019, ふじみ野--KDDI総合研究所は、スマートフォンの新たな利用シーン創出を目的として、2019年9月、静岡県沼津市沿岸にて青色LED光無線通信技術を用い、防水対策を施した海中のスマートフォンから陸上に向けたライブ映像の配信と、陸上から海中のスマートフォンに向けたSNSメッセージ配信の実証実験を行い成功した。
スマートフォンを海中で光無線ネットワークに接続した実証実験は世界初で、今後、海中のレジャーや作業といった分野で、スマートフォンの新たな市場の創出が期待される。
水中での光無線通信が可能な距離は、水の濁りによって変わる。今回の実証実験では、青色LED光無線通信装置(太陽誘電株式会社製試作品)を使って海面から水深5メートルまで光無線通信が可能であることを確認したうえで、防水対策を施したスマートフォンを接続し、海中から陸上に向けたライブ映像の配信(VistaFinder Mxを使用)と、陸上から海中のスマートフォンに向けたSNSメッセージ配信に成功した。
今後、青色LED光無線通信技術の研究開発が進展すると、通信距離がさらに長くなり、海中Wi-Fiスポット等の構築につながっていくことが期待される。KDDI総合研究所は、このような新たな海中生活圏/経済圏の実現に向け、研究開発や技術調査・検証を進めていく。
実験の詳細は、2019年10月15日(火)から10月18日(金) に幕張メッセで開催される展示会「CEATEC 2019」のALANコンソーシアムのブースに展示する。