September, 6, 2019, 韓国--Seoul Semiconductor Co., Ltd. (以下「ソウル半導体」) は、ドイツ・マンハイム裁判所において、欧州大手の電子機器販売会社のConrad Electronic社に対してスマートフォンフラッシュ用LEDの特許侵害訴訟を提起したことを明らかにした。
今回の訴訟でソウル半導体が提起した特許は、LEDチップから光を効率的に抽出して、より明るい光の出力を可能にする凹凸光抽出面(Roughened Light Extraction Surface)技術に関するものであり、LEDチップ製造の独自技術となっている。
当該特許は、2018年12月にドイツ・デュッセルドルフ裁判所において、LEDの世界市場シェア10位圏内のメーカーが製造した製品に対して勝訴した経緯がある。米国をはじめ、欧州、アジアの主要12か国ですでに登録された特許であり、スマートフォンだけでなく自動車のヘッドライト、一般照明、UV LEDなどに汎用的に使用されている。
スマートフォンのデザイン革新と同様に、コア部品であるLEDも高効率、高品質の第2世代製品に置き換えられている。今回のソウル半導体によるスマートフォン特許訴訟も第2世代技術を守るための訴訟である。
LED技術の進化による特性比較表
区分 発光効率 寿命 演色評価数(CRI) 動作温度
第1世代 70~80lm/W 5,000~6,000時間未満 70未満 70~80℃未満
第2世代 150lm/W以上 10,000時間以上 80~90以上 150℃未満
ソウル半導体は、今回の特許訴訟とは別に、グローバルスマートフォンブランド及びメーカーに対して、LED特許技術を説明し、これを尊重するよう数回にわたり書面と口頭で警告してきた。同時に当該特許技術を侵害したスマートフォン製品が他に流通していないかを調査しており、その結果に基づいて強硬な法的対応も行う予定である。
実際にソウル半導体は、今年欧州でのみ侵害の疑いがある製品を販売している販売会社に対して3件の特許侵害訴訟を提起し、ドイツだけでも昨年と今年に相次いで販売禁止判決を勝ち取っている。当該特許技術はハイパワーとミドルパワー製品すべてにおいて汎用的に使用されるLEDコア技術である。
ソウル半導体の李貞勲(イ・ジョンフン)代表理事は、「ソウル半導体の成功物語が夢に挑戦する多くの若者達や中小企業に対して希望を与えるものになってほしい」と述べ、「特許権を尊重せず、無分別に『技術コピー』を行うメーカーと販売会社、完成品メーカーに公正なビジネスの重要性を教えて、弊社のブランドイメージ向上と顧客保護のために知的財産権を必ず守って行く」と語った。
また「今後、弊社は若い創業者達に希望を与える一粒の麦になるという信念をもって、我々の技術や人材を奪い取る企業には決死の覚悟で臨む」と付け加えた。
今回の訴訟は今年7月にConrad社に対して提起したスマートフォンLEDバックライト関連訴訟に続いて2回目のスマートフォン関連訴訟である。