May, 8, 2014, Ditzingen--トルンプ(Trumpf)は、積層造形分野で合弁会社を設立する。パートナーはイタリア最大のレーザメーカーSISMA S.p.A.。出資比率はトルンプ55%、SISMA45%。両社が専門技術、人材、資本をこの合弁会社に投入する。
TRUMPF SISMA S.r.l.は、イタリアのヴィチェンツァ県ピオヴェーネ・ケッケッテに本社を置く。TRUMPFとSISMAの計画では、金属コンポーネント3Dプリンティング向けに最新世代の製造システムを共同開発する。
「積層造形」として知られているこの技術は、3D設計プログラムから直接、どんなコンポーネントでも作製することができる。パーツは、レーザを使って、レイヤー毎に金属粉末から造られる。この技術は、フライス加工や鋳造などの製法を一部置き換える可能性がある。コンポーネントは、従来製法による製品と同じレベルの耐久性がある。
今日、非常に多様な分野の企業が、これまでに利用していた従来法に対して、コンポーネントや製品が積層製造に適しているかどうかを評価している。ここにソリューションを提供することを目的にTRUMPFは、この市場に迅速に参入するための作業を、同社のDitzingen本社でも、SISMAと共同でも進めている。両社ともレーザと機械工学分野で高水準の専門技術を持っており、耐久性と生産性の高い量産用の装置を市場に供給していくことを考えている。「今日、市場にある多くの機械は、どちらかというとプロトタイプ製造を目的にしている。しかし今後は、積層造形製造ラインの最も重要な基準は、産業アプリケーションに適したものとなる」とTRUMPFレーザ技術長、Dr. Peter Leibingerはコメントしている。