ヒューマンセントリック照明市場､2024年に36億5500万ドル

May, 21, 2019, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)の調査レポート｢ヒューマンセントリック照明市場､提供品(ハードウエア: 照明器具と照明コントローラ､ソフトウエア､サービス)､導入タイプ(新規導入､改良導入)､アプリケーション､地域毎の2024年までのグローバル予測｣によると､市場は2019年の8億1000万ドルから､CAGR 5.2%で成長し､2024年には36億5500万ドルに達する見込である｡
　ヒューマンセントリック照明市場の成長は､LED照明ソリューションの高い普及率､スマートシティ構築政策､エネルギー効率のよい照明ソリューションへの要求増が後押ししている｡LED照明へのワイヤレス技術の搭載は､市場プレイヤに大きな成長機会をもたらすと見られている｡

予測期間に照明コントローラが最高CAGRで成長
　照明コントローラの市場は､2019-2024年に最高CAGRで成長する見込である｡照明コントローラのヒューマンセントリック照明市場は､さらにセンサ､スイッチとディマー(調光器)､LEDドライバ､マイクロコントローラとマイクロプロセッサ､送信/受信器に分けられている｡コントロールとコミュニケーションコンポーネントは､LEDドライバとバラスト､センサ､ディマーとスイッチ､ワイヤレス送信/受信器を含む｡これらの照明制御は､インテリジェント照明ソリューションを可能にし、様々な場所のヒューマンセントリック照明を接続する｡

住宅アプリケーションが予測期間に最高成長率
　住宅アプリケーション向けヒューマンセントリック照明市場は､2019-2024年に最高CAGR成長が予測されている｡進行する技術進歩､一段とすぐれたイテリアデザイに対する消費者の選好増､エネルギー効率の優れた照明への要求の高まりが､スマート照明とともに装飾照明市場の成長を後押しする｡また住宅環境では、家庭あるいは老人介護では､ヒューマンセントリック照明は､睡眠障害を減らすことがてき､したがってコストのかかる医療の必要性を制限し､介護も減らすことができる｡スマートライティング導入増は､住宅分野でのヒューマンセントリック照明ソリューション需要促進につながる｡

インフラストラクチャや都市化の増加が､予測期間にAPACでヒューマンセントリック照明ソリューション需要を押し上げる
　APACにおけるヒューマンセントリック照明市場は、予測期間に最高CAGRで成長すると見られている｡この地域の市場成長を後押しする要因には､発展途上諸国における産業化と商業化､エネルギー効率の優れたソリューションに対する高い需要が含まれる｡韓国､マレーシアなど少数の国々では､LED製品などエネルギー効率の優れた製品の市場での成功は､光源メーカーが現地のパートナーとの関係を築いているためである｡