3Dプリント医療デバイス市場､2023年までCAGR 16.4％成長

May, 15, 2019, Northbrook--BCCリサーチのレポート｢3Dプリント医療デバイス｣によると､経済の拡大と老齢人口の増加が､3Dプリント医療デバイス市場拡大に寄与する2つの要因である｡
　市場は､2023年までCAGR 16.4%で成長し､66億ドルに達する見込である｡

調査のハイライト
･3Dプリント手術器具や医療機器が規模で市場を牽引し､2018年に24億ドル､それに続くのが3Dインプラントで2億7300万ドル､さらに3Dプリント整形外科および義肢で1億9500万ドルと続く｡
･歯列矯正器具では､テーパード人工義歯が成長で市場をリードし､2023年までCAGR 7.4%､さらに並行隔壁歯科インプラントが3.9%で続く｡
･アフリカが､3Dプリント人工関節市場で成長を牽引し､2023年までCAGR 20.6%､これに続くのが北米で7.0%､APAC地域は6.0%｡

｢3Dプリント医療機器は､同時に需要が増加している｡コンシューマや産業が3Dプリントデバイスによる節約を見込んでおり､機器のオンデマンド調達を評価し､ピッタリと合う特注デバイスが､従来の万能サイズ製品よりも優れた製品と評価されているからである｡最近では､3Dプリント歯科矯正器具がクリニック内で製造されるようになっている｡3Dプリンタが手頃な価格になり､使いやすくなっているからである｡股関節や膝の3Dインプラントが､患者の骨の正確な輪郭に適合できるようになり､従来のインプラントよりも成功している｣とレポートの著者､Craig Barnesは説明している｡

3Dインプラント歯科矯正器具市場にチャンス
特に関心がある成長機会は､世界的な3Dプリント歯科矯正器具市場である｡美容歯科学で需要が増えており､特に失った歯の置き換え､外見の改善で需要が増加している｡歯科治療を受けるために渡航する人々が増加しており､これが一層市場の成長を促進している｡患者は､世界最小コストで､最も進んだ技術のために渡航するからである｡