世界の固体照明市場､2023年に1280億ドル

March, 11, 2019, Wellesley--BCCリサーチの｢固体照明: 技術と世界市場｣レポートによると､市場は2018年の628億ドルからCAGR 15.2%で成長し､2023年には1275億ドルに達する見込みである｡
　LEDsを含む､固体照明(SSL)は､エネルギー効率の良い光源を導入することで世界の照明市場を変革する可能性がある｡これは､従来の電球よりも低温動作が可能だからである｡
　グローバルSSL市場の上位リーダーは､3M (MMM), Signify/Philips Lighting, and Harvatek Corp.｡

調査のハイライト
･市場技術タイプ分析｡LED技術がSSL市場をリードしており､2018年に376億ドル､年成長率14.4%で､2023年には738億ドルに成長すると予測されている｡
･市場エンドユーザー分析｡全てのSSLエンドユーザー産業は､かなりの率で成長すると予測されている｡コンシューマエレクトロニクス産業が最速成長で､2018年の245億ドルからCAGR 15.8%成長で､2023年には510億ドルに達する見込みである｡これはディスプレイ､バックライティングおよびモバイルフラッシュでSSLアプリケーションが広がっているためである｡
･世界市場分析｡アジアパシフィック(APAC)がSSLの最速成長地域｡2018年の246億ドルから2023年には509億ドルに成長すると予測されている｡この急成長は､政府の多様な政策､可処分所得の増加､生活水準の上昇の結果である｡

　｢電気料金とエネルギー依存度の上昇は､SSL製品にとっては幅広く世界的商機となり､エネルギー効率のよい光源へのシフトになる｡LED照明により改善された効率は､従来の照明技術と比較して､かなりの省エネに役立つ｣とBCCリサーチのアナリストは指摘している｡
　SSL市場は､2023年までには急成長が予測されているが､この成長を減速させる要素もいくつかある｡SSL製品の試験規格の欠如､熱管理問題､LED照明の高い初期コストなどである｡