3Dバイオプリンティング市場規模CAGR 19.5％成長で41億ドル

March, 5, 2019, San Francisco--グランドビューリサーチ(Grand View Research, Inc.)のレポートによると､世界の3Dバイオプリンティング市場規模は､2026年に41億ドルに達する見込みである｡
　美容整形外科における3Dプリンティングの利用増､3Dバイオプリンティングのイノベーションが､予測期間に市場の成長を後押しすると見られている｡3Dバイオプリンティング技術は、義肢､義歯､医療機器､骨インプラントのプリントに一般に利用されている｡医療アプリケーションセグメントは､大きく成長すると予測されている｡これは､同技術が創薬コスト削減の可能性があると見られているからである｡
　例えば､2016年3月､米国の専業製薬会社は､世界で初めてFDAから､3Dバイオプリントされた薬剤､Spritamの認可を受けた｡創薬､製薬におけるコンプライアンスの高まりとともに､慢性病の増加､限られた臓器提供者数も､市場の成長を後押しすると見られている｡さらに､技術の進歩､増加するR&D投資､世界的な老年人口の増加が､さらなる市場の成長に寄与する｡

調査結果の要点
･2018年､シリンジ(注射器)ベースのバイオプリンティングが､最大市場シェア､36.10%となり､予測期間を通じてCAGR 18.9%成長が見込まれている｡
･歯科セグメントが最速成長と予測されている｡義歯で3Dプリンティング技術の利用が増加するためである｡
･2018年､北米が世界市場を牽引｡確立した企業の存在､連邦政府からの巨額の研究助成によるものである｡