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フレキシブルディスプレイ市場、2023年までCAGR 35.8%成長

February, 4, 2019, Wellesley--BCCリサーチのレポート「フレキシブルディスプレイ、グローバル市場、技術とアプリケーション」によると、画期的な技術進歩、スマートフォンメーカーからの強力な需要が、フレキシブルディスプレイ産業の力強い成長に寄与している。
 業界は、2023年までCAGR 34.8%成長を見込んでおり、予測では市場は181億ドルに達する。
 レポートで言及している主要な業界リーダーは、LG、Samsun、Alphabet、Apple、NanoLumensおよびSony。

調査のハイライト
・有機発光ダイオード(OLED)がフレキシブルディスプレイの主要ディスプレイ技術になる。その中核では、OLEDが基板選択有機体であり、全ディスプレイ層に完全なフレキシビリティが実現する。
・曲面スクリーンの登場が、スマートフォン、コンピュータモニタ、TVsのメーカーに市場の潜在性を高めた。
・フレキシブルディスプレイ技術の発展は、従来のディスプレイ製品に新たな可能性を与えるのみらなず、IoT、スマートウオッチ、ウエアラブル分野では全く新しい製品アプリケーションが可能になる。

 「ディスプレイ産業は、より大きな半導体デバイス産業からの派生である」とレポートは指摘している。「それを特徴付けているのは、ディスプレイラインに巨額投資をし、その投資を数年で償却しようとしている主要メーカーである。支出は、数十億ドルにおよび、巨額の財務利益の決定的な確実性がなければ、部署を設立するリスクをとるディスプレイメーカーは存在しないだろう。このディレンマに、フレキシブルディスプレイへの投資を行う主要ディスプレイメーカー、OEMとも次の24ヶ月で対処しようとしている」。

市場制限要因には低生産量、高コスト
 フレキシブルティスプレイ市場は力強いが、成長を阻む要因がいくつかある。中でも主要なものは、市場の低い生産数量。技術とプロセスをサポートする理論は健全さを証明しているが、製造工程における不完全性は続く。一方、ディスプレイの高コストが、その技術的価値へのコンシューマの認識を弱める。これまでのところ、これらディスプレイの利点は大量普及には不十分であり、高コストは購入を思いとどまらせているだけである。