January, 29, 2019, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)の調査レポート「マイクロディスプレイ市場、製品(HMD, HUD, EVF, Projector)、技術(OLED, LCoS, LCD, DLP)、産業(コンシューマ、産業/エンタプライズ、航空宇宙、自動車、小売、エンタテーメント、医療)、解像度、輝度、地域毎2024年までのグローバル予測」によると、市場は2018年に9億7200万ドル、2018-2024にCAGR 24.3%で成長して、2024年までに35億8300万ドルに達する見込である。
マイクロディスプレイのコンパクトサイズ、技術進歩などの要素、いくつかの産業でHMDs採用増、OLEDマイクロディスプレイ需要激増、ADAS採用、HUDs需要激増が市場の高成長を促進している。
予測期間でHMDsがマイクロディスプレイ
製品ベースでは、マイクロディスプレイ市場は、主要5カテゴリに分かれている。プロジェクタ、HUD、HMD(Head Mounted Display)、カメラ/EVF(Electronic Viewfinder)およびその他。これらの製品の中で、HMDが最速成長セグメント。医療、自動車、コンシューマとエンタテーメント、教育アプリケーションでの採用増が、今後数年でマイクロディスプレイ市場の大幅な成長に貢献する見込である。プロジェクタとカメラ/EVFは、需要に関してはマイクロデイスプレイ市場で優位を占めており、エプソンやソニーなどの主要プレイヤは、プロジェクタやカメラ市場で活発である。しかし、プロジェクタおよびカメラ出荷の飽和が、他の新興製品と比べてマイクロディスプレイ市場の成長低迷につながる。
予測期間にOLED技術市場が最高CAGR成長
ベンダーは、機能強化スモールフォームファクタマイクロディスプレイを求めている。高いパワー効率、さらなる高速応答、優れたコントラストなど。OLEDは、これらの要件を満たすマイクロディスプレイで利用される技術の一つである。OLEDは、市場における先端的ティスプレイ技術として登場してきた。市場では多くの開発が行われており、OLEDの採用は、予測期間に急増すると見られている。OLED技術は、より広い視野角、高い温度範囲、高速リフレッシュレート、優れたコントラストなど、いくつかの利点がある。当初は、市場でOLEDマイクロディプレイを提供するプレイヤの数は限られていた。しかし、OLEDマイクロディスプレイ需要が急増するにしたがい、企業はOLEDマイクロディスプレイのR&Dと商用化に焦点を当てている。HMDs、HUDsの需要増は、今後OLED技術のマイクロディスプレイ市場での成長機会を有利にしている。OLEDマイクロディスプレイで構成されるAR HMDsを供給する数少ない主要ベンダーは、Magic Leap, Meta, ODG, およびEpsonである。
予測期間で日本がマイクロディスプレイ市場の世界最大シェア
APACは、特に日本と中国では、膨大な成長潜在性がある。現在、主要AR HMDベンダーは、北米とヨーロッパを拠点にしているが、予測期間にAPACのベンダーが市場シェアを獲得し、APACにおける主要カスタマーとして登場してくる。過去2年で、APACは、Sony, HTC, Samsung, および TCLなどのVR HMDベンダーが目覚ましい成長を示した。これらのベンダーは、現在、VR HMDs向けダイレクトビューディスプレイを利用しているが、VR HMDsの先進的マイクロディスプレイの開発で、マイクロディスプレイの強い需要が、APACのVR HMDセグメントに見込まれている。