OptomecがHuffmanを買収し、金属3Dプリンティングを強化

December, 27, 2018, Albuquerque--Optomecは､Huffmanを買収したと発表した｡Huffmanは､エネルギー市場および航空市場向けガスタービンコンポーネントの付加修理(additive repair)用3D金属プリンティングシステムを供給する確立されたリーダー｡Optomecは､製造グレード積層造形ソリューションの世界的リーダー｡
　Hoffmanの装置とソフトウエアは､実質的に全ての主要航空機エンジンメーカー､産業用ガスタービンメーカーで稼働している｡これらのメーカーは､金属蒸着機能を使って摩耗したり､損傷したコンポーネントを修復している｡これは､新規スペアパーツよりも遙かにローコストである｡
　戦略的なレベルで､この買収はOptomecの多産業および数100の顧客に及ぶ広範な市場範囲と､ガスタービン市場へのHoffmanの深い浸透を統合することになる｡このシナジーは､補完的製品ポートフォリオや専門技術に拡大する｡これは､双方のビジネスで加速度的な成長展開となる｡
　OptomecとHuffmanが統合されることについてGE Powerのジェネラルマネージャ製品サービス､Christopher E. Thompsonは､｢両社の製品を使用して､航空宇宙､防衛､発電顧客に両社が提供しているポートフォリオと価値が補完的であることは分かっている｡この分野でOptomecの画期的で手頃な価格のソリューションは､ロバスト､生産フレンドリ､直観的なユーザインタフェースを持つHuffmanと統合することで､修理､新規部品構築､ハイブリッド製造向け自由形状AMで新たな飛躍が可能になる｣とコメントしている。
　両社は､Directed Energy Deposition (DED;商標 LENS)として知られる金属3Dプリンティング形式を提供する｡LENSは､広く知られた金属プリンティングPowder Bed Fusion (PBF),あるいはSelective Laser Melting (SLM)に対して明確な利点がある｡特に､LENSは､PBF/SLMのほんのわずかな時間とコストで全部品をプリントすることができ､しかも材料と機械的特性は優れている｡加えて､LENSは､他と違い､修理とコーティングアプリケーション向けに既存部品に金属を加えることができ､これによってコンポーネントの耐用年数を延ばすことができる｡｢修復アプリケーションにおけるAMの機会は見過ごされがちであるが､摩耗や腐食のコストは米国で毎年3億ドルに達する｡また､世界の商用航空産業は､修復に毎年約1000億ドル支出していることを考えると､こうした市場の規模がよく理解できる｣とOptomecの社長/CEO､David Ramahi氏は説明している｡｢Huffman買収で､DED/LENS修復利用を拡大し､10万以上のガスタービンやエンジンの既存インストールベースに適用する｡同時に､主流産業アプリケーション向けにコスト効果の良い修復の普及を促進するためにもその専門技術を活用していく｣と同氏は付け加えている｡
(詳細は､http://huffman-llc.com/)