October, 25, 2018, 韓国安山市--LED (発光ダイオード)専業メーカーのSeoul Semiconductor Co., Ltd. (以下「ソウル半導体」)は、画期的な色と品質を誇る太陽光LEDの”SunLike”が、このたびバルミューダ株式会社のデスクライト”BALMUDA The Light”に採用されたことを明らかにした。
ソウル半導体は、東芝マテリアル社との共同開発により、紫色LEDチップと東芝マテリアル社のTRI-R技術を融合させ、太陽光に近いフラットな波長強度分布を持つLED製品SunLikeの開発に成功していた。
SunLikeのリリースと同時に、バルミューダ社ではSunLikeの評価を開始し、これまでにない、新しいタイプのデスクライトの開発を進め、9月6日、バルミューダ社はSunLike LEDを搭載した新製品BALMUDA The Lightを発表した。
バルミューダ社の太陽光デスクライトBALMUDA The Lightは、「子どもたちの目を守る光」であり「本当の光が見える光」である点を強調している。これはSunLikeの光は目に柔らかいからである。一般的な白色LEDでは、太陽光と比較すると、青色領域となる450nm付近の発光強度比率が高く、逆に480nm付近の発光強度比率が低くなっている。これに対して、SunLikeでは、波長も太陽光と同等としている。人類は長い間、太陽光の下で過ごしてきた時間が長く、その光に順応して生きてきたが、それと同等の光環境を作り出すことができるということになる。
SunLikeは、本当の色が見える光でもある。太陽光の下で見る色と照明の下で見る色が異なって見えることがある。SunLikeの光は、太陽光のスペクトルに近い波長分布を持つため、色だけでなく、質感も忠実に再現する。文字の見やすさも優れている。BALMUDA The Lightも、この点を生かして、デスク上の対象物を自然な色合いで再現することに成功している。
バルミューダ社のデスクライトは、光の質だけでなく、光の照らし方にもこだわりを見せた。通常のデスクライトは直下を明るくするが、頭や手の影ができやすく、手元が暗くなってしまうという不便があった。BALMUDA The Lightは、離れた場所から手元を照らすため、頭や手が光をさえぎらず、影を作らないという特徴がある。光源には高出力型のSunLike LEDを使っているが、光源が目に入らない高さから机全体を照らすためまぶしさを感じない。これもバルミューダ社がこだわった機能である。
韓国の大韓眼科学会によると,韓国国民の4人に3人が近視であり、目の健康が危険なレベルに達していると警告している。中国の国家衛生健康委員会の最新統計でも、中国の小中高生の近視の比率が約30%に達しており、,大学生は90%にまで達することが分かった。バルミューダ社の新製品発表会で、寺尾社長もテレビ東京の取材において、「どんどん視力の悪い子どもたちが増えている。自分も親の一人として何かできればと思ってやっている」と、健康な光を提供するソウル半導体の”SunLike”の採用の経緯を明かした。
ソウル半導体の日本法人で照明部門を統括するVice Presidentの佐藤光治氏は、「弊社の太陽光LEDのSunLikeは、既存のLEDとは一線を画しています」と述べている。「現在、高演色LEDは各社から商品化されていますが、SunLikeは太陽光に限りなく近い連続スペクトルのLEDです。従来のものとはまったく異なる製品であると言えます。SunLikeの特長を余すことなく利用したのがバルミューダ社のBALMUDA The Lightではないでしょうか」とSunLikeの位置付けについて述べ、「今まさにAIから始まり、空飛ぶ車の時代を迎えようとしている。照明の世界では、本来、人間に優しい太陽光の下で生活できる世界が到来するべきと考えています。そのトリガーとなるのがバルミューダ社のBALMUDA The Lightであり、弊社はさらに広く日本社会、ひいてはグローバルに太陽光照明を普及させていきたいと思っています。現在一般照明のメーカー各社からSunLikeに関する問い合わせは非常に多くなっています。是非、太陽光LED照明を商品化していただければと思っています」と太陽光LED時代の到来に対する期待感を述べている。
TRI-R は、東芝マテリアルが提唱する「人にもっとも適した光は太陽の光である」というコンセプトに基づき、同社により開発された太陽光スペクトルを再現する白色LED光源技術である。
SunLikeが搭載されたバルミューダ社のBALMUDA The Lightは、日本では予約受付を開始しており、韓国では2019年に発売予定となっている。