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世界の産業用レーザシステム市場、2013年に5%成長で105億ドル

April, 10, 2014, Taegerwilen-- 世界の産業用レーザシステム市場は、前年比5%増で2013年に107億ドルに達した。
オプテック・コンサルティング(Optech Consulting)市場調査によると、切断、溶接、マーキングを含むレーザマクロ加工システム市場は前年比7%成長で82億ドルに達した。微細加工向けのレーザシステム市場は25億ドルで、2013年は前年比1%減。半導体資本設備に対する需要が世界的に弱かったことが背景にある。レーザ微細加工システムは主に半導体、太陽電池、PCB、フラットパネルディスプレイの製造に使われる。2013年の産業用レーザシステム全体の成長率5%は、過去10年の長期CAGR 約10%に及ばない。
2013年の成長低迷は、同年下期に主にアジア太平洋地域で需要が落ち込んだことが原因である。中国、日本、韓国市場を含むこの地域は、レーザ材料加工システムの50%以上を消費する。ヨーロッパにおける需要は世界シェア約30%であるが、米ドルベースで前年比10%以上伸びた。これはドイツ、フランス、イタリアという巨大市場で需要増となったためである。前年、ヨーロッパのレーザシステム市場は最悪で、米ドルベースで8%減となったが、今回の数字は目覚ましい回復を示すものと言える。アメリカでも2013年のレーザシステム需要は増加しており、市場シェアは約15%。米国市場は力強い成長が3年続いた後の2013年は冷え込み、ラテンアメリカは2桁成長だった。