July, 23, 2018, 韓国安山市--世界的なLED (発光ダイオード)専業メーカーのSeoul Semiconductor Co., Ltd. (以下、ソウル半導体社)は、台湾のEverlight Electronics Co., Ltd. (以下、Everlight社)が製造したLED製品を販売したグローバル流通業者を相手に東京地方裁判所に特許権侵害訴訟を提起したと発表した。
ソウル半導体社は訴状で「Everlight社が製造したMid-powerを含むLED製品が当社の特許権を侵害しており、侵害の疑いのある物品に対する輸入及び侵害差し止めと損害賠償などを裁判所に請求した」と明らかにした。
ソウル半導体社が侵害を主張した特許は、LED素子の内部の光取り出し効率を大幅に向上して全体の光効率を向上させる技術であり、様々な照明製品、LCDバックライト、携帯電話のフラッシュなどに使われるLED製品で汎用的に応用されている。
また、ソウル半導体社は、当該特許から派生したLEDエピ構造、チップ、パッケージ、モジュール関連の特許を日本をはじめ世界中で数百件以上保有している。
ソウル半導体社は、昨年3月および4月に、二度にわたり、ドイツ・デュッセルドルフの裁判所にEverlight社が製造したMid-powerおよびHigh-power LED製品を販売する流通会社を相手に特許権侵害訴訟を提起している。
ソウル半導体社は今年2月にも、Everlight社が製造した被疑侵害品を販売している流通会社を相手にイタリア・ミラノの裁判所で特許権侵害訴訟を提起し、訴訟手続きが進行中となっている。
また、今年2月に英国でEverlight社を相手に提起した特許訴訟で勝訴し、100万ドルの訴訟費用に対する賠償金を受け取っている。
ソウル半導体社のコンプライアンス支援室Vice Presidentのイ・ヨンテ氏は、「知的財産権を尊重しない企業に対して最後まで責任を問うことを原則とし、その原則に従って、欧州だけでなく、日本でも特許権侵害訴訟を提起した」とし、「知識財産が尊重され、多くの若い創業者および中小企業が創造的なアイデアを持って夢に挑戦することができる世界になることを希望する」と述べている。