July, 4, 2018, Wellesley--BCCリサーチ(BCC Research)のレポート「放電プラズマ焼結(SPS)および他の先進的焼結技術(AST)」によると、価格圧力の進行により収益の伸びはスローペースだが、堅調な販売額の伸びがAST装置市場を押し上げている。
2017-2022年の予測されているCAGR 6.6%により、AST装置の市場全体は、2022年までには約13億ドルに達すると見られている。
3Dプリントデバイスの普及増、医療、エレクトロニクス、オプトエレクトロニクスやエネルギー分野への浸透、高速焼結を可能にする焼結プロセスに対する需要、関連のR&D活動の急速なレベルアップなど全てが、成長に影響を与える要素であると、BCCリサーチのレポートは見ている。
調査のハイライト
・電磁放射アシスト焼結(例えば、選択的レーザ焼結: SLSやマイクロ波焼結)が、現在最大市場シェアであり、2017年の販売額は6億4700万ドルだった。
・現在USがAST装置の最大ユーザ、
販売額は2017年に3億1800万ドルに達しており、これは市場全体の34.8%に相当する。
・機械的/冶金分野のアプリケーションが、AST装置販売の最大シェア。これには、エンドユーザ部品と様々な製品のテストモデルの両方のアプリケーションが含まれる。
「より簡素で、効率的、高スループット、エネルギー消費が少なく、CO2排出が少ない製造プロセスの利用がトレンドである。ASTは、従来の焼結と比べて、高速、使用量が少なく、非可燃性、低温動作となるように設計されている。長期的には、これらの要素がAST装置市場成長にプラスの影響を与える。
3Dプリンティング向けSLSシステム
3Dプリンティング業界のニーズを満たすために、最先端の焼結技術、レーザやフォトニック焼結などがが導入された。SLSは、製造可能な形状、サイズの点で柔軟性が高い3Dプリンティング技術と見なされている。SLS関連の特許は、主要プロセスタイプで最大グループであり、全体の57.9%を構成する。