July, 2, 2018, Rock Hill--3D Systemsは、Alfa Romeo Sauber F1 Teamの運用会社Sauber Motorsport AGが、スイス、Hinwellの本社/工場に5台のProX 800 SLA 3D Printers(3Dプリンタ)を導入したと発表した。これは、3D SystemsとAlfa Romeo Sauber F1 Teamとの新規提携契約に従うものである。
Sauber Motorsport AGは、10年以上前、積層造形(AM)部門を作ったときに3D Systemsのソリューションを使い始めた。新しいSLA(光造形法)システムが、F1チームが使用する既存の3D Systems製品、6台のSLS 3Dプリンタに加わった。
SauberのAM長、Christoph Hansen氏は、「旧来の3D Systems SLAの一部をより高スループットのProX 800と置き換えるのは自然の成り行きであり、能力拡大のために必要だった。3D SystemsのSLAソリューションを主に、風洞試験向けに広く使用しているが、カーボンラミネートのツーリング、シリコンパーツの真空鋳造向けにも使用している」と話している。
風洞試験は、F1レース車の空力開発のために極めて重要である。Sauber独自の先進的風洞でテストするために、60%スケールのモデル車を作製する。このモデルは、主にAMで作製され、3D SystemsのSLSとSLA 3Dプリンタを使ってフロントウイング、ブレーキダクトとサスペンションカバーからエンジンカバー、インターナルダクトやハンドデフレクタまで、あらゆるものを造る。
Sauberの空力設計長、Reto Trachsel氏は、「このプロセスを従来の製法と実際に比較することはできない、3Dプリンティング以外のどんな方法でも不可能だからである。われわれは、優れた表面品質の多くのパーツを非常に短時間に必要としている。1日に200~300のプラスチックパーツを製造するために3D Systemsのソリューションを使用している」と話している。
開発が承認されると、最終パーツが製造される、従来の製法と3Dプリントモデリングの両方を使いカーボンファイバで作製されることが多い。
「Alfa Romeo Sauber F1 Teamは、様々なアプリケーション向けのツール作製に多様な3D SystemsのSLA材料を利用している。例えば、Bluestone materialで製造したツールを使ってカーボンパーツを積層し、シーリング製造には真空鋳造ツール用にXtreme materialを使う。従来法ではなく3Dプリントする理由は、無料で複雑なデザインが得られるからである。複雑なダクトシステムのようなパーツには、これは決定的に重要である」とHansen氏は説明している。