June, 22, 2018, Taipei--トレンドフォースLEDinside部門の最新レポートによると、MicroLEDとMiniLED製品の市場価値は、2022年までに13億8000万ドルに達すると予測されている。
MicroLEDディスプレイとMiniLEDバックライト技術は、今年のコンシューマーエレクトロニクスとディスプレイ技術の展示会ではスポットライトの中心となっていた。Samsun、ソニーAUOを含む主要メーカーが関連のコンセプト製品を紹介した。Samsunは、超大型MicroLED TVを量産すると言われており、MiniLED R&Dに投資するメーカーが増えている。
新技術がMicroLEDの進歩を加速
「MicroLEDは多くの技術的ボトルネックに直面している。エピタキシャルウエファ/チップ、トランスファ、フルカラー、ドライバIC、バックプレーンと検査/修復技術などだ」とLEDinsideのリサーチディレクタ、Roger Chuは指摘している。トランスファ技術は最大のボトルネックだったが、新しいソリューションが登場してきている、例えばピック&プレイス・トランスファ、流動アセンブリ、レーザトランスファ、ローラートランスファなどだ。将来的には、もっとコスト競争力のあるソリューションが登場すると期待されており、それらがMicroLEDの進歩を加速する。
LEDinsideは、microLED技術は、特殊要件のディスプレイ製品にほぼ採用されそうだと見ている。特に、LCDやOLEDディスプレイを凌駕する製品である。LEDinsideは、MicroLEDが徐々にARマイクロプロジェクションに適用されると予想している。ここでは、高輝度、自動HUDプロジェクションアプリケーション、超大型デジタルディスプレイが近い将来、必要となる。LEDinsideの予測では、MicroLED製品の市場価値は、2022年までに6億9400万ドルに達する。
MiniLEDは、ハイエンドバックライト市場で需要拡大
MicroLED技術の現在の技術障壁を考え、メーカーは今年、MiniLEDバックライトソリューションを発売すると考えられる。狙いは需要喚起だ。MiniLEDバックライトを使うディスプレイは、2018年下半期に市場に現れる可能性があるとLEDinside見ている。また、MiniLED製品の市場価値は2022年までに6億8900万ドルに達すると予測されている。
従来のLEDバックライトとは違い、MiniLEDチップはサイズが小さい。ダイレクトタイプLEDバックライトおよび局所調光と相俟って、使用されるLEDチップの数は何倍にもなる。従って、MiniLEDは、LEDチップ需要を押し上げる重要アプリケーションとなる。
しかし、MiniLEDバックライトのコストは主流ディスプレイには高すぎる。放熱と消費電力の問題がまだ解決されていないからである。従って、MiniLEDは、ハイエンドコンシューマー製品の市場に切り込むだろう。例えば、ゲーム用ノートブック、ゲームモニタ、特殊アプリケーションのモニタ、ニッチ製品では、高解像度、、高コントラストと高色飽和のハイエンドTV。これらの製品は、価格競争力よりも特殊性に重点を置いており、従ってMiniLEDバックライト技術により技術的差別化を達成したいベンダーの主戦場になるだろう。
(詳細は、www.ledinside.com)