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ワシントン大学、セレン化タングステンからLEDを作製

April, 3, 2014, Washington--ワシントン大学の研究チームは、エレクトロニクスで光エネルギー供給源として使える最薄型LEDを作製した。
 このLEDは2Dの柔軟な半導体からできており、スタックすることが可能であり、非常に小さく多様なアプリケーションに使える。これは、また現状の技術ではできない。
 ワシントン大学の材料科学・工学・物理学助教授、Xiaodong Xu氏によると、わずか3原子厚で、しかも機械的強度を持つ最薄型のLEDを作製することができる。また、そのような薄くて折りたためるLEDは、今後の集積型ポータブル電子機器には不可欠となる。
 ほとんどのコンシューマエレクトロニクスは3D LEDを使用しているが、ワシントン大学が開発したLEDはそれよりも10~20倍薄い。
 このLEDは、セレン化タングステンとして知られる分子半導体のフラットシートでできている。研究チームは、標準的な接着テープを使って、厚い層状のピースからこの材料シートの1枚を剥がす。
 この技術は、発光アプリケーションの他に、ナノスケールコンピュータチップの相互接続に光を使うことに道を開く。
 「期待できるソリューションは、電気のインタコネクトを光インタコネクトに置き換えることだ。これによって広帯域を維持しながら省エネを実現する。われわれの技術は、照明、光通信、ナノレーザなどの分野で高集積でエネルギー効率のよいデバイスを可能にするものである」とXu氏は話している。
 研究チームは、この薄型LED作製のためのより効率的な方法を研究しており、2D材料を違った仕方でスタックすると何が起こるかにも注目している。また、これらの材料は、他の材料ではできないような仕方で偏向光に反応を示している。
(詳細は、www.washington.edu)