May, 10, 2018, Berlin--フラウンホーファーHHI(Fraunhofer HHI)は、Li-Fiとして知られる光無線通信(OWC)技術を開発した。
先頃、日本の提携企業、三技協(Sangikyo Corporation)が初のLi-Fi製品、LED Backhaulを発売した。これはLEDベースの光リンクで、まずは4K/8K Video Relayとして導入される。データレートは、100 ~ 750Mbps。
HHIは、世界有数の研究機関の1つで、画期的な光データ伝送システムを開発している。間近に迫った5Gネットワーク展開は、周波数スペクトルに関して柔軟なソリューションを必要としている。また、データバックホールに光リンクを導入するという考えもある。2014年以来、HHIは、欧州の2つのプロジェクト(SODALES, 5G Crosshaul)での研究で短距離光ワイヤレスバックホールリンクという考えの先駆者となっている。バックホールの他に、新開発のLEDバックホールは柔軟なネットワークとして使える。ケーブルがまったく利用できない場合、LANエクステンションになる。これは、工場や地下鉄、電波が簡単に届かないエリアであり得るソリューション。
三技協COO、仙石泰一氏は、「三技協の新戦略の1つは、フラウンホーファーHHIとの提携である。HHIと協働して、LED光を用いた高速ワイヤレス通信の開発を進める。将来LEDバックホールは、IEEE.802.15.13、Fraunhofer HHIの国際標準化活動で標準化される」と語っている。
光ワイヤレス伝送は、比較的短距離の固定およびモバイルワイヤレス光通信で使う未来指向の技術。見込まれるアプリケーションは、5G向けのワイヤレスバックホールやフロントホール、インダストリ4.0用のワイヤレス通信、またWi-FiやLTEとともに屋内で使え,会議室でも使える。