April, 20, 2018, London--IHS Markitの調査分析によると、OLEDディスプレイパネル製造に使われる有機材料市場が、2017年下半期に急騰した。市場は、販売額で、2017年下半期に3億5500万ドルと推定され、これは同年上半期から20%の増加。
IHS Markitの「OLED材料市場トラッカー」によると、2016年と2017年上半期、OLED材料市場は飽和状態で、販売額はほぼ同水準だった。しかし、2017年下半期に急成長が認められた。
「OLED材料需要の成長は、価格下落で相殺されており、2017年半ばまでは飽和市場だった」とIHS Markitシニア主席アナリスト、Jimmy Kim, Ph.Dはコメントしている。「ところが、iPhoneXの発売とOLEDパネル製造能力拡大が、下半期に需要を押し上げた」。
Apple初のOLEDパネルを使うスマートフォン、iPhoneXは、2017年第3四半期に発売され、このためOLED材料の膨大な追加需要が発生した。同時に、LG Displayが、OLED TVパネル向けに新しいE4-2工場を立ち上げた。
「Appleは、OLEDパネルをさらに多くの同社製品に適用する見込みであり、OLED TVは、TV市場で最新製品の1つである。現在の需要増とOLED製造能力についての現段階の投資計画を考えると、OLED材料市場は、2020年まで成長が続き、2020年下半期までに8億2400万ドルに達する」と同氏は分析している。