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microLEDディスプレイ技術の全主要エレメント開発しているApple

April, 11, 2018, Lyon--Yoleによると、ディスプレイアプリケーション向けのmicroLEDはホットトピックになっており、Appleは独自技術の開発に積極的に取り組んでいる。
 BloombergのMark Gurman氏によると、2014年にmicroLEDスタートアップLuxvueを買収して以来、多少の浮き沈みはあるものの、Appleはまだその技術に取り組んでおり、次の数年内の量産を考えている。
 Yole DéveloppementとそのパートナーKnowmadeのレポート「microLED ディスプレイ: 知的所有権(IP)展望」は、かなりのmicroLED IP開発がAppleにおいて進行中であることを確認している。この特許展望分析では、Appleはポートフォリオの規模、力量、深さでは、60を超える特許ファミリで、最上位にランクされている。
 「Appleは、新しいmicroLEDディスプレイ技術の全ての主要素を使いこなすためにIP開発に取り組んできている」とYoleの技術&市場アナリスト、Dr. Eric Vireyは主張している。「もし成功すれば、Appleは急速にサプライチェーンの確立に動き、設計と製造の一部を社内で取り扱う可能性がある」と同氏は付け加えている。
 Appleのポートフォリオは、多くの突出した領域をカバーしており、これまで技術の商品化を妨げていた全ての主要な技術的ボトルネックに取り組む強い決意を示している。しかし、開発努力の大部分は、40以上の特許があるチップの移載、アセンブリ、インタコネクトに集中している。重点は、Luxvueの核をなす同社のMEMSベースマイクロチップ移載技術にある。他の主要特許は、microLEDチップの効率改善など、microLED技術を多面的にカバーしている。他にも、microLEDディスプレイから得られる大きな効率向上を利用しようとする企業を悩ませてきた課題がある。色変換、光マネージメント、ピクセルとディスプレイの構造、試験、センサの組み込みは、Appleが同社ポートフォリオで対処している他の重要面である。
 Yoleのパートナー、KnowmadeのCEO/創始者、Dr. Nicolas Baronは、「Appleのポートフォリオを詳細に分析すると、同社の技術進歩がよく分かる」と指摘している。強力で幅広い特許ポートフォリオがあるため,この領域におけるAppleの位置は明確であり、前途有望な産業のリーダーとなる同社の戦略を表明している」。
 しかし、排他性の保証、完全に自由な特許の実施は十分とは言えない。大部分のmicroLEDディスプレイ研究は、2010年頃に始まり、世界のmicroLED IP状勢を深く掘り下げると、ソニー、シャープや様々な研究組織が2000年代早期に申請した重要特許がいくつかあることがわかる。
 microLEDディスプレイを実現するには、3つの主要な技術レベルを統合する必要がある。LED、トランジスタバックプレーン(ガラスまたはSi-CMOSベース)およびチップ移載。従来のディスプレイに比べて、サプライチェーンは複雑で長い。各プロセスが極めて重要であり、全ての側面を効果的に管理することが課題となる。現在、これらの多重技術を1社で実行できるとは考えられない。また、コンポーネントの全てを垂直統合できるとも見えない。現在、IP状勢は、関連する様々なプレイヤを通して、そうした課題を反映している。Appleを含むわずか数社が、幅広いmicroLED IPポートフォリオを所有しているが、microLEDディスプレイが量産になると、複雑なライセンシングや訴訟合戦が起こることが予見できる重要技術についての特許がある。
 microLED技術は、ディスプレイ企業の至高の目標である。したがって、プレイヤが多いLCDや間もなく競合が増えるOLEDディスプレイ産業から、強力に差別化するチャンスを示している。最近のFacebookやSharp/Foxconn、Google、Intel、Samsungの投資は、関心が高まっていることを裏付けており、microLEDには、厳しいが素晴らしい未来があることを示している。
(詳細は、www.yole.fr)