January, 31, 2018, Taipei--調査会社トレンドフォース(TrendForce)の1部門、LEDinsideのレポート、1Q18 MicroLED 次世代ディスプレイ技術市場レポート – 2018 Micro LED業界トレンドによると、MicroLED市場規模は、2025年に28億9100万ドルに達する見込である。
優れた性能により、MicroLEDはウエアラブルウォッチデバイス、携帯電話、自動車ディスプレイ、AR/VR、デジタルディスプレイおよびTVなどの分野に適用可能である。しかし、難しい技術と高コストのために、ハイレベルTV、デジタルディスプレイ、自動車ディスプレイへの適用が有望である。MicroLED市場規模では、大型ディスプレイが主流アプリケーションになる見込みである。2025年の大型ディスプレイにおけるMicroLED市場規模は、19億8000万ドルと予想されており、これは全アプリケーションの68%を占める。
MicroLEDの現在の障害は6つある、エピタキシャルウエファ/チップ、転移、フルカラー、デバイスIC、バックプレーンと検査/修理技術。
現在、MicroLED製造では、GaN LEDウエファをサファイア基板上に成長させている。しかし、LEDメーカーの中には、GaN-on-Si技術に注目しているところもあり、狙いは波長均一性と厚さ均一性の向上、バックエンドチッププロセスから検査コストの大幅低減。
現在のピックアップ技術は、物理的および化学的方法で実行できる。物理的な方法には、静電吸着、相変化トランスファ、流体アセンブリ、電磁吸収、真空吸着がある。化学的方法には、ファンデルワールス力、レーザアブレーションおよび、その他の方法がある。
フルカラー技術の主要3タイプは、RGBチップ混合光、RGBエピタキシャルウエファ、色変換材料。
駆動方式では、アクティブマトリクスとパッシブマトリクス。駆動方式の違いは、色パフォーマンスと製品アプリケーションの違いになる。
バックプレーン材料では、LTPS(低温ポリシリコン)は高電子移動度であるので、リーク電流は高い。したがって将来のMicroLEDの低電流動作では、IGZO(InGaO3(ZnO)5)バックプレーンが優先的に採用されることになる、これは高電子移動度と低リーク電流のためである。
現在、検査法は、PLとELインスペクションに分けられる。MicroLEDのサイズは、プローブでELテストを行うには小さすぎる。このため、日本の装置メーカーがPLテストとイメージ処理システムでテスト結果をシミュレートする技術を開発している。
従来のLCDやOLED TVと比較して、MicroLED TVのコストは、短期的には、競争は難しい。65インチ以上のTV分野を除けば、MicroLED TVが市場参入するチャンスはある。
他の産業と比べて、半導体産業は、MicroLED関連技術、装置、クリーンルーム、資本とエンドカスタマー関係に優位性がある。とは言え、MicroLEDの市場規模は、半導体産業と比べて著しく小さい、半導体産業にとって、MicroLEDに開発の価値があるかどうか、各メーカーからの便益評価が必要になる。
(詳細は、www.ledinside.com)