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5%のスペアパーツのデジタル化&3Dプリント

November, 21, 2017, Pasadena--VTTによると、現在、スペアパーツの5%をデジタル倉庫に蓄積することが可能になっており、より迅速かつ容易にスペアパーツを利用できる。同時に、大幅なコスト節約も実現する。デジタル化により個々のカスタマイズ化が可能になり、部品情報が増える。
 企業を巻き込んだ2年プロジェクトで、企業がデジタルスペアパーツからいかに競争優位性を得ることができるかを研究した。これを主導したのはフィンランドVTT技術研究センタ(VTT Technical Research Centre of Finland)とアールト大学(Aalto University)。
 スペアパーツとその関連情報の全てがデジタル的に蓄積し、転送できる。新しいスペアパーツは必要に応じてエンドユーザー近くで3Dプリントされるので、利便性が向上する。
「産業は、今では、スペアパーツを開発の焦点にすることで、事業を増強するあらゆる機会をもつ。5%程度の部品が現在、必要に応じてデジタル的に製造可能である。3Dプリンティング技術は、高品質の製造が可能な段階に達している」とVTTプロジェクトマネージャー、Sini Metsä-Kortelainenはコメントしている。
 大規模製造工場は、巨大なスペアパーツ倉庫を維持しており、そこには膨大な数の部品が、利用されるまで長い期間保存されている。
「ストックが減ると、資本は生産用途に多く投じられる。需要ベースの製造は、環境負荷も減らす、スペアパーツが利用されないままにならないからである。もう一つのポイントは、スペアパーツの製造を迅速にすることによるダウンタイムの減少にある」とアールト大学のプロジェクトマネージャー、Mika Salmiは離している。
 メーカーはすでに製品開発に3Dプリンティングを使用しており、スペアパーツの製造では、その程度は増加している。とは言え、ほとんどのスペアパーツ従来の方法で製造するために設計されている。それを直接3Dプリンティングする情報は利用できない。課題は,スペアパーツライブラリから3Dプリント可能なパーツの特定にある、また全ての他の製造情報が3Dモデルとは別に利用できるようにデータを整理することも課題となっている。自動車産業は、デジタル化に取り組む最初の分野である。
 プロジェクトは、将来に向けたコンセプト開発に関わっていた。デジタル製造により、随時パーツのカスタマイズが可能になり、無数の製品バージョンあるいはアップグレードが可能になる。さらに、製造中に様々な識別子またはセンサをスペアパーツにつけることができるので、機械や装置の機能をモニタしたり、パーツを認定したりすることができる。スペアパーツが、たとえば、消耗センサを備えていると、消耗にともなって、パーツはそれ自体の置き換え部品の製造を始めることさえ可能である。
 プロジェクトは、約140万ユーロであり、Tekes’ Industrial Internetプログラムの一環をなす。
(詳細は、www.vttresearch.com)