November, 17, 2017, London--フレキシブル・アクティブマトリクス有機発光ダイオード(AMOLED)パネル工場は世界需要を上回る速いペースで建設が進んでいるため、フレキシブルAMOLED供給能力は、2018年には世界需要を44%上回る、とIHS Markitは予測している。
フレキシブルAMOLEDパネルの正味面積は、2017年から100%増で、2018年には440万平方メートルに達する見込である。しかし、フレキシブルAMOLEDパネル需要はサプライヤの期待よりも遅いペース、69.9%で増加しており、2018年には240万平方メートルになると「AMOLED & フレキシブルディスプレイインテリジェンスサービス」はレポートしている。
「パネルメーーカーは、フレキシブルAMOLEDパネルがスマートフォン市場に急速に浸透すると見ていた。しかし、今年、ほとんどのスマートフォンブランドはLCDまたはリジッドAMOLEDワイドスクリーンにフォーカスしており、アスペクトレシオは18:9以上。フレキシブルAMOLEDパネルを使う曲面スクリーンではなかった。理由は、フレキシブルAMOLEDモジュールの価格がまだ非常に高いからである」とIHS Markitのディスプレイリサーチ主席アナリスト、Jerry Kangは分析している。
IHS Markitのレポートによると、Gen6製造ラインでフレキシブルOLEDパネルを製造すると、同じGen6ラインでリジッドOLEDパネルを製造する場合と比較してコストは1.5倍になる。
コストが高いためにスマートフォンブランドはフレキシブルAMOLEDパネルを最高ハイエンド製品セグメント用に使用する。中堅のフレキシブルAMOLEDパネルサプライヤが製造品質を満たすのは難しい。「このため、中堅パネルサプライヤでは、工場の稼働率が非常に低くなる可能性がある」とKangは言っている。